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ロルフィング10シリーズ各セッションごとの感想

こんばんは、コロナ前の感想です。

まとまっていますので再掲したします。

 

 

 

 

 

ロルフィング®の基本コースである10シリーズを終えられた30代女性のセッションごとの感想をまとめました。

 

 

セッション1

第一回目は、呼吸と表層の筋膜を意識するということでしたが、施術を始めて間もなく、胸のあたりで小さく上下していた呼吸が、上半身全体でしているようになりました。

  

その後肩をリリースしている間、背中のあたりがムズムズしてきました。骨盤辺りの脚の付け根を解していると、足先がムズムズしてきました。このムズムズ感は今まで味わったことのない感覚でした。

ロルフィングの施術を一番感じたのは、帰り道です。

今まで、何か背中や肩に重荷を背負ってるかのようなしんどさでしたが、それがなくなって、実に軽やかに歩き、ギクシャクすることなく階段を登り降り出きました。

   

また、翌日のデスクワークでも違いを感じました。いつもは午後になると背中の張り感がひどくなり、集中力がなくなるのですが、その症状は出てきませんでした。

 

本来の身体は、もっと楽でしなやかなものだったんだと、遥か昔に忘れてしまった感覚を思い出し、さらにそれに近づきたいと思い始めました。

 

セッション2

第二回目は、ふくらはぎ、すね、足首、足裏の筋膜でした。

 

以前から、体が左に斜塔のように傾いていて、そのせいで左足首と左足裏は、少し運動や長く歩くと疲れていました。よかれと思いストレッチをやっているだけでも、つってしまうことが多くあり、手を焼いていました。

そんな左足の筋膜に働きかけていると、左足は特に何にも感じなかったのですが、右足がチリチリ、ムズムズしてきました。これは第一回目と同じ感覚でした。

 

第一回目と違うのは、施術が完了して、立ち上がった時、足裏が絨毯に張り付くような感じがしたことと、足裏から何か突き上げられるような感じがしたことです。

歩いてみると、少し体の傾きが緩やかになり、当たり前ですが、「ちゃんと二本足で歩いている!」という感じがしました。

  

今まで、左脚はあまり力が入らなかったので、踏ん張りが効かないことがありましたが、気のせいか吊り革をあまり捕まらないで立っていられる時間が長くなった気がしました。

 

セッション3

 

第三回目は、体の側面へのアプローチでした。

  

日頃から、全体的に体の側面は、かなりガチガチで、動きがぎこちなく辛かったので、このセッションは、楽しみにしていました。

セッションは、腕、胸部、腰や太もも、ふくらはぎの側面の筋膜を順にリリースしていきました。日頃からコリ感の強かった腕肩は施術している時、多少痛みを感じましたが施術が進むにつれ、それは無くなり、思った以上にリラックスしていました。

  

施術が終わり立ち上がって歩いてみると、今まで独立して動いていた腕が、胴体リンクし、足の動きと手の動きが連動し始めたことに気付きました。また脇の空間の存在が大きくなっていました。そして帰り道の電車の中、呼吸がいつもよりも深いことに気づきました。

 

私にとって今までのセッションより非常に心地良く、解放感をとても感じたセッションでした。家に帰るとすぐに眠くなりました。

 

セッション4

第四回目から、今までの表層筋より奥の体のコアの部分のセッションに入ると説明を受けました。

  

私はもともとO脚気味で、脚の内側に対する意識は、ほとんどないのはもちろんのこと、脚の外側も内側も前も後ろも、あまり違いを意識出来ないままきました。

セッションでは、そんな一緒くたになってしまった大腿部の筋肉を解し、意識を向けられること、動けるようになることを行いました。左脚は以前から血行が悪く感じ方がいまいち鈍かったのですが、右脚はかなりビンビンに内転筋が動いていることを感じました。右と左ではこんなに違うのかと驚いたと同時に、自分の体のウィークポイントも分かりました。

  

次に行ったのが、骨盤底筋群への働きかけでした。骨盤底筋群は、日頃意識する部分ではありませんが、セッションで初めて意識を向けることが出来ました。この意識を向けれるか、向けれないかは、体感上の大きな経験でした。下腿から内転筋と骨盤底筋というコアのセッションが終わった後、立ち上がってみると、脚の内側ラインと膝の後ろの伸びを感じました。

  

吉田さんの言うとおり、その日は今までのセッション以上に体のけだるさを感じ、水分を多めに取ってぐっすりと眠りました。

 

セッション5

第五回目は、腸骨筋、大腰筋、腹直筋という、腹部の深層筋への意識付けが中心のテーマだと説明を受けました。

 

私は胃下垂な感じなので、お腹の深層筋は役目を充分に果たしていない感じは前から、なんとなくしていました。

導入ワークの後、腸腰筋と大腰筋をリリースに入りました。左側をリリースされた時、想像していたより硬く、動きがなかったのに驚きました。右側と全く感覚が違うのです。

 

「今までこの筋肉は眠っていたんですか?」と聞いたら、周囲の筋肉に癒着して大腰筋が本来の動きをしていなかったとのこと。どうりで、階段の昇り降りをすると、しんどく表面の筋肉が疲れたわけです。奥にある筋肉の代用にされていたのかと、実感しました。そんな、ガチガチな左側の大腰筋も、何種類かのリリースをするうちに、思い出したように、ドクドク言い始め右側と同じ感じになり、お腹のスペースが広がった感じがしました。

 

そして腹直筋、これもかなり固めていました。また、腹横筋や腹横筋と区別するためのリリースをしました。それから腹直筋からの繋がりである胸骨、胸鎖乳突筋を通って頭まで、(そんなラインがあるとは驚きでしたが、)このラインにそってリリースし、今まで以上に呼吸がしやすく酸素が沢山入ってくるように感じました。  

 

帰り道や翌日、歩きやすく、歩くのが楽しく、階段を上がるのも変な風に疲れることなく、昇りきることができるようになりました。

 

セッション6

第六回目は、体の背面、骨盤の解放ということで、仙骨周りの筋膜と靭帯、梨状筋、大臀筋や中殿筋等を中心のワークでした。

 

最初の導入ワークで、膝下からの足や、足首を緩めました。左足は、あまり変化を感じなかったのですが、右足に入ったら急に体全体が緩み始めました。私の体はやはりこの傾向がいつもあるようです。

次に仙骨・尾てい骨周辺を緩めました。仙骨は右が少し上に上がっていて、尾てい骨は、他の人よりかなり長かったらしいです。ロルフィングは、他では気づけないことに、気づく事ができて、面白いなと感じました。その後梨状筋・大臀筋・中殿筋、お尻周りを緩めました。左は、かなり硬くなっていたようです。

 

仙骨を緩め始めたあたりからですが、睡魔ともリラックスとも言える、不思議な脱力感・解放感に漂い始めました。日頃、いかにお尻を緊張させて生活していたのかと、感じました。

お尻のリリースが終わった後、吉田さんに立って歩いてみましょうかと言われ、ぼっーとしている体で、恐る恐る立って歩いてみたら脚の左右差が少なくなっていました。そんな状態は初めてだったので、歩くのも最初は慣れませんでしたが、だんだんそれが普通になっていきました。

 

後半は背中全体と肩周辺のリリース。よれている布をきれいに伸ばすように。最後のいつもの統合ワークでいつもの仙骨リフト。今回は動きが良くなっていました。お尻まわりのリリースが効いたようでした。翌日、少しお尻の筋肉痛みたいのがありましたが、だんだん取れていきました。また、寝付きがかなりよくなりました。

 

 

セッション7

第七回目は、腕、肩、顔、顎、後頭部へのワークでした。

 

まず、腕の二頭筋、三頭筋、三角筋のリリースを行いました。癒着をしている左腕は少しピリピリ来ました。次に、肩から首、顎、口角、後頭部にかけてのリリース。私は食いしばるくせがあり、顎や頬はいつも緊張している感じでしたので、この部分へのリリースは、心地良いものでした。

 

最後に、いよいよ口の中、そして鼻へ。口の中は、上の奥歯の奥のほうに指を入れ、コリをほぐすように。左側はやはり右よりも硬い状態だったので、念入りに。口の中の空間が広がった感じに。鼻は少し圧迫感を感じました。

 

その時点では、これがいったいどこに効果的なのかわかりませんでしたが、後で鏡を見てみると、自分でもびっくりするぐらい変化がありました。鼻筋が通り、左側の硬直感が消え、頬がふっくらとなり、気になっていたエラも目立たなくなり、お風呂から上がりたてみたいな肌になりました。私の顔は、右は穏やかな感じでしたが、左はつっぱって硬直してきつい感じで、鼻は少し曲っていました。が、今は右よりもやわらかい感じになっています。

 

数日経つと、また元の顔に戻るのでは?と思いましたが、そんなことはありませんでした。

よく心が顔に出るといいますが、今回のワークの後、感じたことは、顔が心をつくる感じがしました。穏やかなふっくらとした整った顔をしているなら、心も後からついてくるのでは?と思ったセッションでした。

 

セッション8

第8回は、いままでリリースした部分を繋ぎ合わせる統合のワークで、今回と次回で、上半身、下半身をそれぞれやるということでした。ボディリーディングの際、椅子に座っているのと、立っているのとで、どちらが呼吸がしやすいか聞かれました。この日の私は、座っていたほうが、酸素がたくさん入ってくる感じだったので、下半身へのワークを打診され、同意しました。理由を聞くと、座った状態は足の影響を少なくなるので、その状態の方が呼吸が楽ということは足に何かしらあるということだそうで、「なるほど。」と思いました。

 

まず、足を左右に動かしたり、足首を動かしたりしました。そんな中で、左足首を内側に曲げる動作がとても硬く、動きが悪いことに、初めて気付きました。体の左側は、違和感を感じ続けてきましたが、もしかしてそれは足元からそれは始まってかもしれません。

 

次に仰向けになり、片足だけ膝をたてた状態で、ひざやスネあたりからワークが始まりました。左脚全体へリリースされた時、いままでになく、違和感を感じました。それもそのはず、左脚の筋膜は、かなり混線していたようです。

 

それから、足首の外側あたり、ここはちょっと痛かったです。日頃歩く上で、きちんと動かしていないらしく、凝り固まりがたくさんあったようです。左脚が終わった後、足の関節の連動をよくする動きの練習。最初出来なかったけど段々出来るようになりました。

そしてうつぶせになり、脚や臀部のリリース。

最後に、いつもの仙骨へのワークで終了。

 

終わってから、立って歩いてみると、足首がしなやかになり、足の関節が連動して軽やかに歩くことが出来ていることに気付きました。足首が硬いことが、全身に影響が来ること。そして「動き」はコーディネーションがよく動くことによって成り立っていることを実感したセッションでした。

 

セッション9

第九回目のセッションは、前回下半身の統合でしたので、今回は上半身の統合でした。

上半身は肩や腕をかなり固めているので、動きがギクシャクしていることは自覚があったし、吉田さんにも言われていました。しかし、自覚や指摘をされて力を抜こうとしても、なかなか思うようはならず、また、意識しすぎると、とってつけたような動きになるのが悩みでした。

ムーヴメントといって体を動かしながらやる動きのトレーニングを何種類かやりました。一番印象深かったのはゴムを引っ張りながらエイエイオー!の動き。足がまず動き、それから手が動くのがやり方なのですが、最初はなかなか出来ず足より先に手が出ていましたが、出来るようになり、両方やってみて、足から動きが始まったほうが、楽であることが分かりました。

 次はベットに横になり、全身でウェーブを作りながら、足裏からの力を体の構造をスムースに通り、手の先まで繋げていくワーク。最初、何回やっても肩のあたりで動きが止まってしまい、うまいウェーブを作れませんでしたが、何回かやるうちに出来るようになりました。

次に、うつ伏せになり、左腕のほうが固着しているので、こちらをリリース。特に左肘より下の部分は、いままでにない痛みを伴い、自分でも驚きました。

起き上がって、左右の腕の違いを確認すると、左腕のほうがふわっとやわらかでしなやかな感じになっていました。体感的にも右よりも、力が抜けて、楽な感じは実感していましたが、見た目にもそのまま表れていて、ビックリしました。

最後は、いつもの仙骨へのワークを時間をかけて行いましたので、かなり眠くなってしまいました。

セッションが終わって歩いてみると、腕が脚と連動して動いているのが、とても新鮮な感じでした。

 

セッション10

とうとう最後のセッションになりました。

10回目は、体の水平面から仕上げるワークでした。ロルフィングを始める前まで、縦の軸は気にしていましたが、水平なんて意識したことがありませんでした。よくいろんな友達から、ぴょんぴょんはねて歩いてるねとか、ペンギンみたいに歩くねとか、昔よく言われたくらいです。そんな私が水平を意識するだけでも、かなりありえない感じです。

 

まず、歩き方からチェック。この日はかなり疲れていましたが、幸いにも腕の力は抜けて、楽に歩けました。

次に横になり仰向け、そしてつ伏せで、体の水平面を皮膚上から整えていくということでした。

膝より下のよじれた部分。これで、左右の脚で、よじれの方向がかなり違うことがわかりました。徐々に上の方まで整え、続いてうつ伏せになり、脚、そして仙骨周辺へのワーク。ここで、かなりどーんと眠くなりました。仙骨あたりをワークされると、いつもそうですが、今回も深海に引きづり込まれるようになりかけます。上半身、腕など確認され、再び歩いてチェックです。

立って歩いてみると、前よりもさらに安定感の歩みになっていました。

ぴょんぴょんカエルや、よちよちペンギンじゃなくなっていました!

 

最後のセッションで、ようやく人間にしか出来ない歩き方をマスターできたように感じました。