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ストレスに負けない体

ストレスに悩む人は多いです。ストレスというのは無意識に受け取っているので、体に支障が出たり、違和感が出てきて変調に気がつくことも多いと思います。さらにそれでも自分を過信し、違和感や支障が痛みや症状になってようやく対処することも現実問題あるでしょう。

 

しかしその無意識下の習慣や癖を取り除かないと、また同じことを繰り返してしまいます。その繰り返しの中に、構造や臓器にも支障が出てきて、病院のお世話になることあ ります。たかがストレス、されどストレスです。

 

ストレスに良いとされることはよく紹介されます。例えば瞑想。最近ではマインドフル瞑想というのが流行りです。身体性が入るので坐禅もおすすめです。それ以外にも軽めの運動、ストレッチ、散歩も良いでしょう。またコーピングと呼ばれる自分のストレスをモニターし、それへの対処方というのもあります。

 

僕のやっているロルフィングは、ストレスに対してどういうポジションかというと、ストレスに感じている体、違和感の感じている体自体を変えていくものだと言えます。自分を変えることが自分でできなくなっている体に、適応力、調整力をつけていくことです。体に対する意識も大きくなるので、考えることでいっぱいの頭に対して、風穴をあけるようなことでもあります。自分がいっぱいになると、風くらいでは穴があきません。放っておくと、そのうち雷が落ちます。風と雷はセットになっています。僕らは、水とか、土とか、時には火とか(もちろん比喩ですよ)で、少しづつ、身体から緩めていき、循環性のある身体に戻していきます。言葉でいっぱいになった感覚に、別の知覚から介入していきます。

 

ストレスと戦うのでなく、ストレスを受け取っても許容できる、アクティブだけでない、パッシブな力をつけていきます。

自分を固定しているとなかなかできない変化なのですが、体からのアプローチだと、不思議と自然に変化していくことができるのです。健康というのは、何かを高めて達成することでなくて、許容範囲にバランス良く自分を置いておける調整力であることだと思います。