動物の動き

クリーチャートレーニングというのがあります。スポーツ選手がトレーニングで、動物の動きを取り入れて、鍛える、調整していくものです。

 

 

ヨガでは、キャットポーズ、ワシのポーズ、魚、コブラ、バッタなどが有名でしょうか。太極拳でも鹿、猿とかありますね。形意拳という動物の動きがたくさん出てくる拳法があるのですが、昔習ったことあります。

 

 

ロルフムーブメントという動きのトレーニングもあり10シリーズでも動きのトレーニングが出てきます。その中で、全体性のある動きを行う時に、動物の動きを加えて行くことがあります。例えばカエル、トラ、あと人間の赤ちゃんの動き、ハイハイとか、腹ばいをし直して貰う?ことあります。その時期に体の癖が生じていて、今の体の動きに影響が出ていることもあるからです。必要がある時には行います。

 

基本施術てすが、こうした動きのトレーニングも、そして知覚を高めていくワークもあります。体と知覚の総合的なセッションだと言えます。楽しみながら行うのが基本です。

 

 

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人体は“巨大な情報ネットワーク”

NHK特集で山中伸弥さんとタモリさんのダブル司会で、人体の新シリーズをやっています。NHKスペシャル「人体」 命を支える“神秘の巨大ネットワークで、番組のテーマとしては、「人体は“巨大な情報ネットワーク”である」という全く新しい人体観を提示しています。(→番組紹介)番組では、血液を介しての臓器同士のネットワークを紹介していました。僕らは、統合的な手法で、体全体を扱います。

内臓や脳も含め、体のネットワークを整えて行くことをしていますので、こういうこともあるだろうと思っていますが、一般の方はどんな風に感じるのか、番組の評判が気になりますね。

 

 

体の声を聞く。そんなセッションを提供し、自分自身も体の声を聞くように、自分の体との対話を日々しています。グラウンディング、体の全体性、空間性などを感じて歩くだけでも、体が自動で調整してニュートラルに戻してくれているのを感じます。

 

そんなことをしていると、自分の内臓(例えば腸)が何か語り掛けてきているのも感じるようになってしまいました。内臓が動くとき、今考えていること、無意識に思っていることに気づき、自分に戻します。内臓が何かを知らせてきます。体の声を聞いていたら、ある時から内臓の声が聞こえてきてしまいました。調子がいいと日本語に翻訳されて?自分の脳に聞こえてきます。

自分の脳が動いているのも最近は感じます。右脳と左脳がするコミュニケーション。脳幹部や辺縁系の動きとか感じています。

 

不思議な話をたまに書きますが、確かめようもないし、客観的に調べることも出来ないので、こういうことが書いてある時は、物語というスタンスでお聞きください。そういえば昔「吉田さんは筋膜と話せる「ムツゴロウさん」みたいだな~とセッション中、いつも思っていました。」と言われたことありました、笑。

 

昔の顔

今月は、同窓会、クラス会などが続きます。懐かしい顔と出会うと昔の自分が出てきます。昔の顔。話をしているうちに今の自分の枠を外れ、記憶も体感も戻ります。時を超えて今の顔で再び出会うことも出来ますね。

 

さてロルフィングを受けると、遠い昔のこと、子供の時のこと、体感を思い出す人が多いです。体や意識には過去が刻み込まれています。体が統合していくと、繋がりが取り戻しその頃の自分が出て来るのでしょうね。

 

今の顔に、昔の顔が重なって、新しい顔が生まれてきます。過去ー今ー未来が体で一つになります。

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シナモンロール

シナモンロールが好きです。街を歩いていると、シナモンの香りがあちこちから流れてきます。 ちなみにシナモンは、紀元前4000年ごろからエジプトでミイラの防腐剤として使われ始めた世界最古のスパイス。正倉院宝物の中にもシナモンが残されています。 薬効もあるそうです。

 

 

 

都市と家庭をつくる 神話の力

ゆっくりと進む幽霊船

いくつ帝国が壊れ 政府が倒れても

黄金のように 君臨する

 

そしてシナモンの香りで

僕はスーパーヒーローに変身する

この町のどこかで

君も今年の衣装に変身するよ

 

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三輪山

三輪山は、奈良盆地をめぐる青垣山の中でもひときわ形の整った円錐形の山。古来、大物主大神が鎮しずまる神の山として信仰され、『古事記』や『日本書紀』にも出てきます。高さ467メートル、周囲16キロメートル、面積350ヘクタールのお山は松・杉・檜などの大樹に覆われて、一木一草に至るまで神宿るものとして尊ばれています。山と一体になった大神神社があります。

 

 

実はこの山へは毎年訪れています。忙しくて精神的に行き詰まっていた時期、ある明け方近くに、夢の中にこの神社と関係する存在が現れてこう言われた。我がもとへ20年通えと。無意識にそのことを承諾すると、不思議なことに、その翌週に三輪に住む方と縁が出来て、それから毎年通うことなったのです。実に不思議なお話ですが、実話です。次回も3月にまた三輪行きを計画しております。(実際は3度目の三輪行きの時に登山を許されこの物語は3年で縁が送られて、桧原神社から伊勢へと物語は進みます。)

 

大物主は蛇神であり、又水神または雷神としての性格を持ちます。『古事記』によれば、大国主神とともに国造りを行っていた少彦名神が常世の国へ去り、大国主神がこれからどうやってこの国を造って行けば良いのかと思い悩んでいた時に、海の向こうから光り輝く神様が現れて、大和国の三輪山に自分を祭るよう希望したそうです。

 

大国主神が「どなたですか?」と聞くと「我は汝の幸魂(さきみたま)奇魂(くしみたま)なり」と答えたという。『日本書紀』の一書では大国主神の別名としており、大神神社の由緒では、大国主神が自らの和魂を大物主神として祀ったそうです。 和魂(にぎみたま)と言うのは神道の考え方で一霊四魂というのがあり、1人の人間の霊には4つの魂があるという考え方の4つのうちの1つで、「親しみ交わるという力で。一文字で例えると「親」、平和や調和を望み親和力の強さを表しています。一霊四魂を中国の5行に当てはめると、荒魂は火、和魂は水、幸魂は木、奇魂は金、直霊は土、に相当するそうです。不思議な話です。

 

 

さて実際の三輪山は、表情が豊かで、激しさと優しさ、両面持った孤高の山です。僕は(畏れおおくて)まだ本山登山は行なっていません。

今回は登ってみようと思います。登山の許可を貰えた気がします。

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環境との関係性

生活環境や情報環境、家の構造や街の風景、経済、人間関係など固定化した便利な環境に長く生活していると、その環境に適応してしまいます。その世界に住んでしまうのです。もっと極端に、スマホのようななんでも出来るアイテムだと、人間の意識を引き込んでしまいます。

そしてそこから出れなくなる、無意識に気がつかないうちにそうなっているから厄介です。

 

ですので、自然環境のような全体性のある環境に、定期的に意図的に出かけていくことが、精神衛生上、望ましいと思います。街ときどき森へ、そして海へ。便利で覆いたがる頭の中の感じ方に、身体からのメッセージに気が付きましょう。

 

自然との調和、まだまだ頭だけでは全体と繋がれていません。体で繋がっていたいところです。

 

 

水の錬金術師?

こんにちは。錬金術という言葉を知っていますか?

言葉は、「鋼の錬金術師」で有名ですかね。

 

錬金術、狭義には、化学的手段を用いて、ゴールドを作る試みのこと。広義では、金属に限らず様々な物質や、人間の肉体や魂をも対象として、それらをより完全な存在に錬成する試みを指します。

 

古代ギリシアのアリストテレスらは、万物は火、気、水、土の四大元素から構成されていると考え、ここからゴールドに変成させようとする「錬金術」が生まれました。

 

錬金術はヘレニズム文化の中心であった紀元前のエジプトのアレクサンドリアからイスラム世界に伝わり発展。12世紀にはイスラム錬金術がラテン語訳されてヨーロッパでさかんに研究されるようになった技術で、現在の科学というのは、言ってみれば、この錬金術の研究の一部を特化して発展したものと言えます。

 

錬金術では、何かと何かを掛け合わせ、一緒にすることが、何か新しいもの、素晴らしいものへの挑戦だったのです。何か素晴らしいものを生み出そうという人間の熱意と勇気と冒険心が合わさった試み、時に出会いが起こり、奇跡は、掛け合わせ、組み合わせ、コラボから生まれます。

 

 

ロルフィングでは、パリントニシティというキーワードがあります。二方向性。体に働く不思議な原則です。体が楽で、自由を体現していく時には、このパリントニシティが働きます。全く逆のに2つの方向性が、体の安定感を作るのです。

 

例えばしっかりとした安定感。グラウンデイングを作るには、しっかりとした着地。安定感が大事です。しかし安定感という1つの方向性から生まれてくるものはその安定感でしかないのです。体の上方向へのオリエンテーション。つまり360度開いた上方への知覚が、安定感と双方向のバランスを作り上げる時、身体の作る安定感は、最大を表現します。全く逆の方向性が、その方向性生かしていくのです。

 

体には個性がありますので、この空間へのオリエンテーション(スカイタイプ)が強いタイプと、地面へのオリエンテーションが強いタイプ(グランドタイプ)がいます。自分の属性を知り、逆の属性と生かし、双方向なボディを感じる時に体は、楽で、自由の方向へ向かいます。

 

さて、毎回好評のコラボイベント第3弾をご案内します。

 

コラボでは身体の新しい可能性を追求していきます。セル・フロッテ霧城さんとロルファー吉田のコラボによる錬金術的な試みです。プローティングタンクは、感覚遮断装置、視覚、聴覚遮断した、体が浮かび重力から遮断されるフローティングタンクの中に入理、身体、知覚、意識を解放するアメリカで生まれた究極のリラクゼーション装置です。

 

このフローティングタンク体験とロルファー吉田の重力との調和させるセッションにて、あなたの体の可能性を開く特別な機会です。イベントですので普段のロルフィングから離れた試みです。ちょっとした現代の錬金術的な試みです。

鋼ならぬ、水の錬金術ですー。残り数枠だと思います。

どうぞお試しあれ。 満員御礼

 

 フローティングタンク体験(60分)✖️ロルファーTE2スペシャルセッション  

 

日時

 ※11月25日(土)

 ※既に予約枠はカレンダーに出ていて予約可能な状態です。

  Gメールにてご予約下さい。

http://selflotte.com/cgi/captmail/captmail.cgi

 

料金

※16,480円(特別セット料金・税込み)                 

 

注意点

※来店時間をお守り下さい。

※前後のシャワーは速やかに。女性の方はドライヤー・メイクなどは

 リビング奥のドレッサーをお使い下さい。

※キャンセルは不可です。確実にご来店下さる方のみご予約下さい。

 

 

詳しくは、セルフロッテ、霧城さんへ問い合わせください。

http://selflotte.com/

 

 

霧城氏からのメッセージ

 

なぜタンクを利用すると症状が有る無いに関係なく、そして体調が思わしくない方ほど、全細胞が目覚め内側から蘇生していくのでしょうか・・・

 

理由は沢山ありますが一つ誰にでも共通して言えることは、感覚遮断特有の”無刺激”という「過去経験の無い刺激」に他なりません。

 

それは棋士・藤井聡太四段にベテラン棋士の方々が次々と連敗してしまう現象に似ていて、突然経験の無い戦法(刺激)には以外にもあっさり負け(反応・変化)てしまうのです。

 

今回、あなたに”ロルフィング”と言う刺激があった時、身体はどう変わり~どう反応するのか?楽しみですね。

 

是非とも新たな刺激で、あなたに眠る”蘇生力・才能”を再起動させ、新たな心地よい人生をお過ごし下さい♪

 

セル・フロッテ 霧城

 

http://selflotte.com/

 

 

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新しい身体で新しい世界へ

意識的、無意識的に関係なく、いつも自分が普通だと思っているところから少し外れてみる。その時に変化を感じます。無意識が意識的になります。そして何かに気がつきます。

 

同じことばかりしていると、それはいつか無意識になり、正確は作業、自動スイッチ化していきます。それが有効なこともあります。

 

しかし、それがいつも有効とは限りません。居心地が悪かったり、違和感がした時は、速やかに自分を修正することが大事です。

 

我々は機械ではないので、どんなことでも時間と共に変化していきます。変化していくことに適応していく、環境に適応していくのが我々人間です。我々の体はそういう風に作られています。私たちは自分たちのことに気がついていかないといけない。私たちの環境が私たちが生きやすいことに出来ているのか?もっと人間が生きやすい社会にはなっていける人はないのか?社会に我々が適応していくのではなくて、我々が生きやすい社会を作っていく。そんなことがこれからどんどん大事になっていくのだと思います。

 

便利で、効率的であることだけで作られてきた社会から、もう1つのベクトルを加えた、我々、人間一人一人を大切にしていく社会へ。我々一人一人の可能性と創造力を発揮できる社会へ。2つのベクトルと可能性を持ったデュアルシステムの自分にシフトしていく為に、我々は考えることから考えて、気づいて、実行していく人へ。

 

そんなニュートラルな人たち、自分の可能性を開いた人たちへ体から変わっていきませんか?新しい身体に生まれ変わりたい人、自分の新しい可能性を開いていきたい人、僕がセッション出来るのは10シリーズは新規毎年36名の限定募集です。

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サルサ

キューバの街並み
キューバの街並み

サルサは1960年代後半にニューヨークのプエルトリコ移民が中心になり作られた比較的新しいペアダンス。サルサ音楽に合わせ、通常二人で踊ります。(大勢で輪になって踊るルエダというのもあります。)サルサは男性が全ての動きを決める腰を使ったラテンダンスで、ペアダンスの中ではスピードも速いのが特徴です。

 

元々はラテンアメリカのものですが、アメリカ人がやるようになって世界に広がっていく中で、本場ラテンのものも並行して流通している感じです。アメリカで売れるというのが世界的になるということでしょうね。現在では世界中に広がり、ラテンブームのダンスカルチャーの1つになりました。日本でもラテンブームに乗っかってサルサの大ブームが2000年代にありました。

 

踊りのスタイルが幾つかあってL.Aスタイル、N.Yスタイル、キューバンスタイルなどあり、踊りのテンポの取り方が変わってきます。またサルサクラブに行くと、サルサ以外にも、ドミニカのメレンゲ、バチャータ、プレルトリコのレゲトンとかも、かかります。

以上サルサのイントロダクションです。(15年経ってもサルサのことは頭から抜けてませんね、一時期ハマってましたので、笑)

 

さて、今日来たクライアントさん、と話をしてて、話題にサルサが出て知ってるけど踊れませんということで、

「ちょっとやってみますか?」ということで話が盛り上がり、急遽、セッション前にサルサ初級レッスン。

 

サルサの良いところは、ペアダンスで、身体的な共感性を作っていくところです。たまにタンゴセラピーという老人ホームで行うボランティア活動をしていますが、手を繋ぐとか、ダンスを踊るというのは、脳の機能回復、オキシトシンによる精神状態の改善、言語によらない共感力のエクササイズになり、身体機能や精神状態の回復のトレーニングとして効果があります。老人だけでなく、一般の人にも、ペアダンスはとてもいいものだと思います。

 

ただし、社交ダンスでも、アルゼンチンタンゴでも、サルサでも、始めると、皆ハマっていくのが玉に瑕。日本人に関わらず、世界中でどれだけの人がハマっていったのでしょう。そして、体、特に膝や腰を痛めながら、それでも吸い込まれていく、恐ろしい魔性の魅力です。音楽とダンスの組み合わせは気をつけましょう。痛める前にロルフィングでニュートラルな体になってから、笑。

 

さて2017年版、今時のサルサをリンクしておきます!

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森へ

数年前、ロスから一時帰国中の友人の希望で、渓谷ぞいの森へと出かけた。

 

現地に着くと、パラパラと雨が。確かお天気の予報ではなかったっけ?「私は雨女なの。」

そう言うと、彼女は、歌いながら先を行く。渓谷は美しかった。

川のすぐ横を通る歩道を上流方向へと登っていく。秋の始まり。

 

森の入り口で立ち止まり、山の神様に一礼して歩き始めた。

久しぶりの山道だ。4−5時間はかかるちょっとした山歩きは久しぶりだ。

 

森に入ってしばらくはその歩いている感覚は違和感や不自然さを感じていたが、しばらく歩いていると、森の環境と同期が取れてくる。森が身体に入ってくる。森のにおいがする。川のせせらぎが耳に届く。遠くで鳥の声が何種類か聞こえる。

 

道すがら色々な話をした。

ワイナリーの話、アメリカのスーパーマーケットやカルチャーセンターでの話、アメリカ人との人間関係の話。どれも普段耳にしない話で、興味が湧き今日はすっかり聞き役である。

しかし、渓谷を登り、坂が急になってくると2人は次第に無口になってきた。

呼吸の息づかいと、出てきた岩場を踏みしめる音。時々休みながら、道を進む。

ここまできたら、後には戻れない。前に進むしかない。涼しい時期だけど、少し汗をかいてきた。

上着を一枚脱いで腰に巻く。

 

さらに傾斜が出てきて、ほぼ登り道となる。息が荒くなる。

きつそうな表情をみて、僕は登山用のストックを1本彼女に渡した。


スキューバで潜る時は、同行者はバディと呼び、その工程が終わるまでの運命共同体で一時的に「私たち(WE)」を作る。山も同じで、山から降りてくるまでは、同行者同士協力体制になる。そして山の中で出会う人同士挨拶をする。


東京に「ダイアログインザダーク」という、聴覚障害者に暗闇を体験する施設があるが、暗闇ツアーを共にするメンバー同士は、ひとときの連帯感ができる。


 

さて無事に峠を越え、バス停の方へと向かう途中、突如、目の前に大きな蛙が出て来た。まるで山の神ような大きな蛙。「お邪魔しましたー」僕らは彼に一礼をして、その日の旅を終えた。日帰り温泉経由で現実の世界へ戻る。別の時間が流れる街へと戻る。

 

今年またこの森に出かけてみようと思う。僕は基本晴れ男です。 

 

 

写真はモウドクフキヤガエル。

可愛い顔をしているが、猛毒であり、現地人の間では古くから矢毒として用いられている。毒の名はバトラコトキシン。心毒性、神経毒性を持つステロイドアルカロイドの一種である。摂取から7-19時間後から一過性の嘔吐、下痢などがある。疲労感、傾眠から重篤になると錯乱、脳圧亢進、呼吸困難、呼吸停止、頻脈、腎不全をきたす。

 


 

盲点

あまり失敗しない人生を送ってきた方のほうが多いかもしれませんが、人間のなすこと完璧はありません。失敗した経験がないと、つい自分が絶対だと考えてしまいがちです。

 

そういう方は努力もされているので、多分99%失敗しないのでしょう。盲点たるものをなくす為に一生懸命取り組んでいるのだと思います。しかし1%は失敗することあると思います。我々はコンピュータでなく人間ですから。そんな時は、頭が真っ白になったりするかもしれません。想定外。晴天の霹靂。言葉でも色々な言い方がありますね。

 

今目で見ている世界も、どこまで本質を見れているのか実際のところわかりません。個人差はありますが、盲点だらけの世界だと思った方が間違えないです。

 

だって、自分のことは自分で見えないんですから、自分をちゃんと見ている他人の方がほとんどの場合、合ってます。1人でも双方向の関係が出来ていることは、とても大切なことですね。時に厳しいこともあるかもしれませんが、自分の盲点を教えてくれているはずです。

 

全部見えているようですが、脳が補正して見ていますし、そして脳が感じ取り方のマトリックスから見ていますので、実際は現実の10%くらいしか見えてないのかもしれません。だから手品師が存在するのでしょうね。見えてない部分から現実を操作していきます。

 

ロルフィングを受けると、脳のマトリックスが外れますので、盲点が崩れて現実の見え方が変わってきます。知覚というのは、全体ではないのですね、脳が作る幻影やファンタジーが含まれているのです。体が変わると盲点がたくさん見えてきます。

 

脳が見ているので変わったのは世界でなく、脳への情報回路なのですが、脳から見ると、世界が変わったように見えます。反転・逆転で映るのが世界です。自分の盲点に出会いましょう。自分自身の変化、物語は、どんなエンタテインメントよりも楽しいですよ。

 

余談ですが、姉が美容ジャーナリストをしています。以前こんな話を聞いたことがあります。「お化粧する時に、みんな正面を見て化粧するんだけど、実は他人がよく見るのは横顔なので、横顔が大事だよ。」

横顔だったり、後ろ姿だったり。目の前の鏡に写っている以外、自分が見えている範囲以外は、全て自分から見ると盲点です。

 

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体の可能性

直島の「 ベネッセハウス」、「東横線渋谷駅」、「表参道ヒルズ」、東京ミッドタウンの「21_21 DESIGN SIGHT」などの建築家で有名な安藤忠雄展を見に行きました。生まれてからのひととなりに始まり、環境、企画、作品までの、彼の挑戦の歴史を振り返る大掛かりなものでした。

仕事量含め、彼のこのパワフルな在り方は大いに刺激になりました。

 

さて屋外にこの展示会のために7000万円かけて作られた教会もすごかったが、安藤さんで驚いたのは、安藤さんの体。2009年にがんが見つかり、胆嚢、胆管、十二指腸を摘出。スポーツジム通いをして体力強化のうえ完治してしまったそうです。そして2014年にはすい臓と脾臓も摘出した。さすがに当時は絶望したそうですが、週に3回スポーツジム通い、毎日1万歩ウオーキング、食事の際の咀嚼60回を励行している、と平然と発言してたそうです。

「この通り、内臓がなくても問題ない(笑)」とあっけらかんとしているという話。それだけ内臓を取っても人間は生きていけるのですね。

 

人間は、内臓含め全部で一つというホリスティックなボディワーカー的な身体感を持っていたので、歯の治療も、抜かずに温存しながらとしていた私ですが、この話を聞いて、ちょっと身体感を考え直さないといけないなと思ったりしました。人間って凄い!

 

今展も回顧展ではなく「経過報告」の様相が強く、安藤さん曰く、

「そりゃそうです。私は76歳ですが、あと20年、建築家としてやっていくつもりですから」と笑ったそうです、笑。

 

Once again I fall into my feminine ways

横浜トリエンナーレへ行ってきました。アート三昧の今月です。たくさんアートを見て、色々印象深かったのですが、最後に見たこの作品が、なんとなく今の日本の雰囲気にはフィットするような気がしましたので紹介します。曲が頭から離れません。

 

 

 

ラグナル・キャルタンソン《ザ・ビジターズ》2012……ビデオ9面、64分の映像作品。ヘッドフォンから聞こえる他者の演奏音を頼りに、異なる部屋で一つの曲を奏でようと試みるようすを9つのスクリーンに投影。孤独な作業から生まれるハーモニー。

 

 

 

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必要なものは目の前にある

以前、NHKの特番で、ユーミンがサンテグジュペリの故郷を訪ねる。というのはありました。

 

「星の王子様」に出てくる有名な言葉、「本当に大切は物は目に見えない」と言う一節と、私の「目に映る全てのものはメッセージ」という歌詞は、真逆のものだけど、魂は一緒。という彼女の言葉がありました。

 

言葉は真逆だけど、魂は一緒。素敵な関係性ですね。そんなものが自分の中に見つけて行けると、色々なことが変わっていきます。これも一つの統合の一つですね。

 

目で見えない(目で見えなくなっている)ものも、しっかり見ていくと全て見えるということだと思います。例えば我々の脳は、20Hzから20000Hzに可聴帯域を限定していますが(大人になると聞こえる周波数が減ってきますね)、この制御の外には別の音も届いているはずです。また視覚障害者の耳には、健常者が聞こえてこない音や音の風景がたくさん届いています。しっかり聞いていくと、必要なものは、新しい知覚として舞い降りてくるのです。

 

ユーミンが歌詞を描いたときには、きっとたくさんのものがメッセージとして目に映っていたのでしょう。さてあなたの目に何が映っていますか?メッセージはきっと届いています。

 

さて、ロルフィングセッションでボディリーディングをしていると、目で見えないものが見えてきます。体の状態とか、これまでの体の使い方とか、体で繋がってない部分とか、意識とか、エネルギー状態とか。そのメッセージを受け取ってその人に必要なセッションをすることにしています。

 

見ているだけでは分からない時もあります。ブロックが合ったり、見られることに心理的にガードが大きい時とかあります。その時は触れた感じ(触診)からメッセージを受け取ります。メッセージが双方向でやり取りされること。繋がること。この時点でセッションの半分は終わっているともいえます。必要なものは普段は隠れているけど、確実に目の前にあるのです。

 

インタビュー 吹上かずきさん (俳優・演技コーチ)

※今回は対話方式でお話を伺いました。

 

 

吉田 10シリーズお疲れ様でした。ロルフィング楽しめましたか?

 

吹上 はい、本当に毎回楽しかったです。一ヶ月に一度のペースでやっていたんですけど、来る度に体が変わっていくのがわかりました。今までにない体験ばかりで、体が変化したところから自分の認識や感じ方が変わる場面があり、すごく面白かったです。

 

 

吉田 ロルフィングを始めた経緯は何ですか?

 

吹上 あるパーティで吉田さんにお会いする機会があって。。。以前より舞台とか出ていても姿勢が悪いことを指摘されることが多かったので、いつか矯正しないといけないなとは思っていた所に、ロルフィングを紹介され興味が湧きました。それと、タイミング的に、自分の中で、何かを変えたいという思いもあり、いい機会だと思い、始めました。

 

吉田 セッションで印象的だったことをいくつかあげて頂いてよいですか?

 

 

吹上 まず思いついたのは、前半の体を開いていくパートで、自分が感じていた閉じていた部分が、ぱあっと前に開かれていったのが印象的でした。それから、下半身とコアを繋げるようなセッションがあったのですが、それまでは体というのはしっかりとしたものだという認識で、体の揺れが必要ないもの思っていたのです。セッションで、体の揺れが作る安定感を体感し、姿勢とか含めて、固めて歩く歩き方から、揺れて歩くことへの変化が衝撃的でした。

 

あと別のセッションでは、頭から一本の線で、歩いているという大げさにいうと、それまでの歩くと感覚がシフトした感じがしました。それ以外にも、何ども体に関して、色々な発見があったことがたくさんあり、自分の体なのに、自分で全部把握してなかったことに驚きました。

 

あと吉田さんの見方や表現のテーマ構築の豊富さです。例えば「姿勢とかバランスがいいというのは、止まっている状態での安定、それから歩いている時の安定の違う。それを見ていきましょう」とかいうテーマを実際に体で体験していくとか、そういう発想や身体イメージ。人に動きを教えていく際の参考になることがたくさんありましたね。いい言葉が浮かびませんが、動きの安定感、空間の生かし方、など新しいコンセプトが僕の体とイメージにインストールされた感じがします。あと姿勢が悪いと、人から言われなくなりましたね。

 

吉田

ありがとうございます。色々変化があってよかったです。そういう感想を頂けると、演技者であり、また演技を指導する立場の方に向けたセッションを組み立ててきた甲斐があります。身体は、時間や空間を刻んでいくものだと思うのです。演技者は、間だとか、掛け合いとか、時間や空間を自在に使えていく身体を引き出すというか、身体の中にそうした引き出しが沢山あることを体感として感じていくことが大切だと思います。大げさにいうと時空を超えていく身体性でしょうか。

 

吹上 体が時間や空間を超えていくためには、やはり動きが必要ですね。3次元の中にもう1つ別の要素を入れていく、別次元で動いていく、そんな不思議な体験ができた気がします。一歩間違えると、空間というのものも、言い方がちょっと怪しい世界にもなってしまうのですが、役者に必要なものと言えば、例えば、気配、オーラ、空気感、間合いとか、また他人との掛け合いの感受性とか。そういう部分の引き出しが増えた気がします。吉田さんの指摘は、今まで考えたことのない発想で、他人の知覚が自分の身体の中に入ってくる感じがすごく面白かったです。今の僕にすごくマッチしたセッションでした。それはロルフィング中にもありましたが、セッションが終わって自分のレッスン中に気がつくことが多かったです。

 

吉田 その他に何か印象的だったことありますか?

 

吹上 体感として色々な変化がありました。例えば体が大きくなったり小さくなったり、笑。大きくなった。というのは広がった感じ、ふわふわした感じ。小さくなった。というのは、質量がずしっとした感じ、緻密になった感じ。抽象的な言い方ですが、そういう不思議な感覚が沢山得れるセッションであるという印象です。大きいのがいい。小さいのがいい。というのでなくて、それぞれ、体がまとまっている感じで、それぞれの身体感覚がそれぞれいい!と思える自分という身体観。新しい身体を得れた、選択肢が増えた感じです。それは特に下半身をやった時に感じました。

 

また、足が太くなる感じ。締まった感覚や、足首が硬く、使えるようになった感じ。歩幅。地に足がついた感じがしました。どれも面白かったなあ。人生で初体験の体感ばっかでした。体って面白いなと思います。一箇所でなく、体のバリエーションが増えたと思うんです。捕まえられる無意識のエリアが広がった感じです。

 

今まで筋肉とか、見た目とか、広がりとか、感じたことがなかったことに気がついたり、あるいは、多分経験していたこと、でも無意識だから気づいていなかったことがたくさん自覚できました。ロルフィングでは、自分の無意識を感じることができるんですね。そして自分の意識が広がった気がします。体って全体はもっと大きいんだよということを感じることができました。

 

それから街を歩いていて人にぶつからなくなりました。考えないで体がそうしているのを感じます。また自分を感じます。「今ここにいる」ような感じがします。あと他人から見て、身体オーラっていうんですかね、それが広がったように思います。

 

吉田 無意識の力が身体に出てきたので、無意識のコミュニケーションが増えたのでしょうね。語らずしてものを語る身体、身体知性はだいぶ増えている気はします。現代社会の身体性のマトリックスを一度外して、身体が感じる素の感覚を少し感じているのかも知れません。

 

吹上 そうですね、僕はよく街で歩いている人を観察しているんです。例えば信号待ちをしていて、よくそこで渡るなーと思うこととかあります。身体知性、体が感じる素の感覚って大事ですね。

 

吉田 本当にそうですね。現代社会生活では身体感覚の劣化はあると思います。その辺りの身体知性が回復されていくのがロルフィングというボディワークだと思います。今日はありがとうございました。

 

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生き方多様性の時代

日本人の平均寿命は、2016年に過去最高の女性87.14歳 男性80.98歳だそうです。古い時代を調べてみると、縄文時代: 男31.1歳/女31.3歳。弥生時代:男30.0歳/女29.2歳。 古墳時代: 男30.5歳/女34.5歳 。室町時代: 男35.8歳/女36.7歳と推測されています。

 

つまり縄文時代の3倍生きるようになってきています。単に長生きすればいい訳ではありませんが、最近は人生100年時代の、という枕詞がつく本も多く、そろそろ100年時代も、現実感が出てきた気もします。

 

単純に計算しても3倍生きるワケですので、3度の人生を生きてもいいと思います。人生一生涯ではなくて、2度生まれ変わって3度の人生を生きるような人生も悪くないような気もします。あるいはスローライフで1つの人生をゆっくりと味わいながら生きるというのも悪くないと思います。

 

自分の人生は自分で決めていける時代になりました。誰かに言われて、或いは人と比べて、一喜一憂しながら過ごすよりも、これからは、ひとりひとりが、自分の人生を歩んでいくのがいいと僕は思います。

 

生物多様性と同じような意味で、生き方多様性の時代。そんな時代に入って来たと思っています。多様な生き方、価値観の多様性が求められています。自分の人生を生きていきましょう。

 

自分で生きていく人生が頭で考えていて分からくなった場合、どうしたら良いか。1つは、徹底的に考えていくこと。もう1つは考えるのをやめること。直感的に感じていくこと。がいいと思います。前者は左脳的、後者は右脳がリードして動いていくということでしょう。

 

第3の方法論として、体の声を聞くという場を提供しています。体に何があるのかというと、体は、意識的、無意識的に動かしているので、体の中には、無意識の力、自分の潜在能力が眠っていると言えます。体を通じて開いて来るのは、大脳辺縁系、中脳、小脳、脳幹という、いわゆる爬虫類脳が活性化して来るわけです。社会生活をしていると、左脳的な言語、知識が自分を覆ってしまうので、なかなかわかりにくく、伝えにくいのですが、考えるの深い部分、言語下で動く、自分の感覚と、繋がるには、この感じる感覚や、触れていく感覚が大事になって来るのです。目で見えないものが見えて来るのです。

 

書き方によっては、少し怪しい話になってしまいますが、全部の脳を使っていくというのは、「考える中にはない」ということを一度書いておきたいと思います。生き方多様性の時代に、違和感なく生きていくには、「自分自身になる」ということだと僕は思っています。セミナーやコーチングでは得られない、自分自身と出会うには、体の声を聞いていく、つまり体を開いて、脳を全て動かしていくことでもあります。自分を全部使って、流れていきましょう。動いていきましょう。

 

特別コース

 

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都市と家庭

これまで通りだとどうも違和感だらけになりつつあるのが、枠組み。システム。構造。入れ物。

 

身体は、ロルフィングを受けると構造再構築されていきます。体以外にも違和感が多き入れ物がまだまだ多い日本。統合、全体性の方へシフトが必要です。

 

気になるのは都市と家庭。東京はオリンピックに向け都市はあちこちで再構築中です。渋谷も大変革中です。underconstruction

都市が健全性を取り戻すには、まさにロルフィングのタクソノミーの通り。

既存装置の構造再構築リニューアル、機能不健全性の改善と新しい場、そして人々の動き、心地よい動きやすい暮らし、精神生物学的なアプローチによる人間らしい生活。都市もロルフィングが必要です。病んだ都市環境は病んだ人を作ります。

 

一方の家庭も、関係性の問題から病んできています。心身症や精神疾患の背景には、家庭的が起因するものが一般に多いです。個人差が大きく、問題の本質や原因がすり替えられていくことも多いですが、日本の家庭は、構造的、機能的、エネルギー的、精神生物学的な変革が必要だと思います。日本社会は、この数十年で大きく変わって、関係性や在り方が難しいものになっています。さて日本の家庭はどこにいくのでしょう。

 

都市と家庭と身体と。

ニュートラルな生きやすい世界へ。

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