大津絵

遅めの昼に寿司屋に入ると木の板に書いた古い鬼の絵が飾ってあった。気にかかり、店の主人に声をかけると、大津絵だと教えてくれた。

大津絵というのは、滋賀県大津市で江戸時代初期から名産としてきた民俗絵画で、さまざまな画題を扱っており、東海道を旅する旅人たちの間の土産物・護符として知られていたものだという。

話はそこから日本民藝館、棟方志功、魯山人、サントリー美術館に飛び、ちょっとした昼のアード談義になった。27日に行くアートイベント後の再会を約束し店を出た。馴染みの店がひとつ増えた。