人間の美的教育についての手紙

クイーンズスクエア横浜のエスカレーターの横にあるパブリックアートは、ドイツの詩人、フリードリッヒ・フォン・シラーがデンマーク王子アウグステンブルク公にあてた手紙『人間の美的教育について(の手紙)』の一部を抜粋したジョセフ・コスースのThe Boundaries of the Limitlessという作品です。

エスカレーターで部分的にしか読んだこと無いので、ここで紹介しておきます。

 

 

 

樹々は成育することのない
無数の芽を生み、
根をはり、枝や葉を拡げて
固体と種の保存にはありあまるほどの
養分を吸収する。
樹々は、この溢れんばかりの過剰を
使うことも、享受することもなく自然に還すが、
動物はこの溢れる養分を、自由で
嬉々とした自らの運動に使用する。
このように自然は、その初源から生命の
無限の展開にむけての序曲を奏でている。
物質としての束縛を少しずつ断ちきり

やがて自らの姿を自由に変えていくのである。