ロルフィング雑考

 

ロルフィングを受けに来る人がどんな人かというと、ほんと様々です。

 

 

一番多いのは、体を使うプロフェッショナルたち。例えばダンサーとか、インストラクターとか、プロの選手とか、あるいはセミプロレベルや高いレベルでスポーツや身体技法をやられている方ですが、最近は、一般の方もだいぶ増えてきました。

 

一般の方で一番多いのは、首や肩、或いは腰の違和感で、仕事でのパソコン作業や座り作業の多さ、または立ち仕事など、仕事での体の使い方が比較的固定されている方が多い感じがします。

 

だいたい体を固めている方が多いので、セッション1を受け、呼吸が変わり、胸郭から体が開いて来ると、全ての違和感から解放されてしまう方が9割方です。するとよく聞かれるのが、この開放感は、元に戻りますか?という風に聞かれます。いや一度変化した体は元には戻りませんと、答えると、半信半疑の様子の方が多いです。

 

元には戻りませんが、今の体で新しい癖がついていきますね。自分の体の動きに必要のない体の癖をリリースして行くために、10シリーズを頑張っていきましょうと答えます。自分の体に興味を持って、お任せではなく自分の体と出会っていって欲しいのです。体のことに限りませんが、出会わなくても、生きていくことには、影響しませんが、ちゃんと出会っていった方が、生きている感じがしてきます。そして無意識に働いていた体の違和感を生じさせていた体の癖がなくなる分、楽な体になっていきます。この体がニュートラルにシフトしていく不思議さは、ロルフィングを受けた人しか伝わらないのです。

さてセッション3を迎える頃には、始め感じていた違和感はほとんど手放して、次なる気づきに向かいます。それは自分のコアとの出会いです。(俗にいうインナーマッスルのようなものですが、ロルフィングではコアと呼び、概念の範囲が少し違います。)

自分の体でありながら、自分のインナーマッスルを感じたことのない人って意外に多いです。コア感覚があると体の安定性が変わってきます。こうして徐々に体を構造的、機能的に、統合する方向へ再構築していくのが10シリーズです。そしてセッション7を迎える頃には、かなり統合された体を感じることになります。

8以降は、体の動きを使ったコーディネーション整えていきます。この8、9あたりはただ構造、機能的に動いていくのですが、ビフォーアフターの写真を見てみると姿勢に関して一番変化出てくるのはこの辺が多いです。そしてセッション10では、一人一人かなり違うセッションを行いますので、一般化できません(^ ^)