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第7芸術表現

映画は、七番目の芸術表現と言われています。伝統的な芸術を総合する「動く造形」または「空間のリズム芸術」であるとされ、表現技術として、新しい芸術としての可能性を見出されました。

 

映画が第七芸術なら、では一体、1から6の芸術表現はなんなのかというと、「空間芸術」(建築、絵画、彫刻)。そして、「時間の芸術」(音楽、詩、舞踊) と言われています。

 

これに続く統合を実現し、全ての芸術の統合として現われ、時間と空間芸術に先んじたとして、映画を第7芸術と表したのでした。映画は時空を自在に表現できるという感じでしょうか。なんだかロルフィングに似ています。

 

映画がいつからあるかというと、諸説ありますが、定説としては、1890年、フランスのリュメール兄弟の発明とされています。1895年にはパリで初の試写会が開かれています。その後、アメリカでエジソンが映画産業の成長に深く関わり、フランスとアメリカを中心に2つのタイプの映画が育っていくことになります。

 

1910年代にはハリウッド体制が整いつつあります。日本でもこの頃、映画文化が始まり、独自の展開で1920年代にはスターの時代、松竹が生まれたのもこの頃です。

 

その後映画は、戦争に翻弄され、プロパガンダに利用されたりしながらも、発展し、第二次世界大戦後の表現メディアとしての地位を確立するに至ります。しかし60年代をピークに映画カルチャーは少しづつ衰えてきます。(最近はまた映画復活の兆しで、DCP方式によるフルデジタル、製作、発表の場ともに増え、ユーチューバーのサクセスストーリーも夢を与えています。)

 

 

 

 

数の数え方は不思議です。

ロルフィングでは1−3が表層、4−6が深層、7で頭蓋までを構造再構築を進めていきます。吉田のセッションでも空間と時間に関する知覚をベースにセッションが進んでいきます。身体とは、本来全体性があるものだからです。そして構造変革は物語のように進んでいきます。自分の身体をめぐる物語を追うように、現実的な身体が展開していくわけです。

 

ロルフィングの場合、8−10は、全身の動き通じた統合、コーディネーションのレッスンに入っていくわけです。クライマックスです。(実は姿勢という意味ではこの8、9セッションあたりで一番大きな変化が現れる方が多いです。)

 

さて芸術の8、9、10は、何が候補になっているのでしょう。これを考えているのは、フランス人らしいのでフランス人らしいと言えばらしいのですが、一応紹介しますと、第8芸術は、テレビ、第9芸術がマンガ、アニメ。第10芸術がゲームとされています。

 

昔のつながりで、クリエイターの方が来ることも多いのですが、某大ヒット作品のプロデューサーの方のセッションを行った時は、一番わかりやすいと思い、この表現メディアサンプルの10シリーズを行いました。

 

身体という全体性メディアを、静止と全体性と動きで、体感し、表現していくアーティスティックなボディワーク、ロルフィングです。アーティストの方にも、お薦めしたいと思います。