· 

自分の中の自然

人生無事で平穏がいい。

時にそんな風に思うものです。それでも思いもよらないことは時に起きるものです。

 

でも変化の兆しは必ず起こっています。ちょっとした知らせは必ずあなたに届いています。言葉ではない、気配や雰囲気であなたに届いています。環境が変わりだしたら、それは変化の時です。変化の流れに委ねているのが自然な流れです。

 

あなたの中の自然は、身体にあります。身体と心の距離が開きすぎると、違和感や倦怠感に陥ってしまいます。身体の感覚を開き、ニュートラルにし、身体の声に耳を澄まして、自分自身と出会いましょう。

 

自分らしく、静かなる、確かな力が、あなたを支えていきます。身体はあなたの一番の協力者です。身体に眠る自然な力、あなたの潜在力と出会い、本来の人間性に戻る為のボディワークです。都市生活をしていると、自然から解離してしまっていますが、我々の身体には自然なる法則によって生きています。

 

宮沢賢治の有名な詩を掲載しておきます。

この詩の中の人は、身体使ってますね。

自然と共に生きる人間だなと思います。

 

 

 

雨にもまけず

風にもまけず

雪にも夏の暑さにもまけぬ

丈夫なからだをもち

欲はなく

決して怒らず

いつもしずかにわらっている

一日に玄米四合と

味噌と少しの野菜をたべ

あらゆることを

じぶんをかんじょうに入れずに

よくみききしわかり

そしてわすれず

野原の松の林の蔭の

小さな萓ぶきの小屋にいて

東に病気のこどもあれば

行って看病してやり

西につかれた母あれば

行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば

行ってこわがらなくてもいいといい

北にけんかやそしょうがあれば

つまらないからやめろといい

ひでりのときはなみだをながし

さむさのなつはオロオロあるき

みんなにデクノボーとよばれ

ほめられもせず

くにもされず

そういうものに

わたしはなりたい