全てメッセージである

暫く、旅に出ていて見れなかった録画をまとめて見ていました。

NHKの人体・神秘の巨大なネットワーク。そしてEテレでやっていた、

世界的ベストセラー『銃・病原菌・鉄』で知られる進化生物学者ジャレド・ダイアモンド博士のヒトの秘密、どちらのシリーズも圧巻でした。

 

前者は、人体で繰り広げられているメッセージ物質に着目し、「人体ネットワーク」で交わされる“ミクロの会話”を読み解きながら、その会話の解明が病気の治療やこれまでの健康常識にもたらしている大きな変革を紹介してくれました。

 

後者は、ヒトと動物の違いと共通点に注目し、言語やアートの本質、夫婦の不思議、そして、なぜ人間の間で格差が拡がってしまったのかを考える事によって、環境破壊や、戦争と大量虐殺など人間が抱えている問題について、解き明かしてくれました。

 

普段、ロルファーとして、人間の身体と対峙していますが、別のコンテクストからみた人体や人間性の切り口、そして医学的な最新情報をワクワクしながら楽しみました。人体や人間性を巡る現代の壮大な叙述詩を大いに楽しみました。

 

体の中でも、全てがメッセージである。我々の身体そのものが情報装置であるということ。無意識的に行われているネットワークによって、そのシステムが成り立っているということ。身体の開放系。免疫系。調整系。全体で一つという統合的な考え方、解決方法。メッセージのネットワークに、メッセージや意識で介入することが出来るという事実。医学では、それを再生医療のフォーマットで行なっているということを理解しました。あと数十年で、ほとんどの病気が克服できそうな気配も感じました。

 

我々ボディワーカーは、文脈を変えて、全体性、統合的な手法で、道具ではなく、身体性を持って行なっていることが確認できました。自分参加型の体の声を聞くルートを開拓するという画期的な方法の入り口にロルフィングはあるのだなとも感じました。

 

全ては対話。「体の声を聞く」というところから始まりますね。

 

現在、人体展、開催中です。

放送を見た方も、見逃した方も、

人体の不思議、是非ご覧ください。

人体展

特別展「人体 ー神秘への挑戦ー」

会場

国立科学博物館(東京・上野公園)

会期

2018年3月13日(火)~6月17日(日)

休館日

月曜日 ※3月26日(月)、4月2日(月)、4月30日(月・振替休日)、6月11日(月)は開館

開館時間

9:00~17:00

金曜、土曜日は20:00まで

4月29日(日)、30日(月・振替休日)、5月3日(木・祝)は20:00まで

5月1日(火)、2日(水)、6日(日)は18:00まで

入館は閉館の30分前まで

※開館時間や休館日については変更する可能性があります。

主催

国立科学博物館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社

監修

篠田謙一 博士(国立科学博物館 副館長 兼 人類研究部長)

山田 格 博士(国立科学博物館 名誉研究員)

お問合せ

03-5777-8600(ハローダイヤル) / FAX 03-5814-9898