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明治神宮御苑

明治神宮御苑を訪れてきました。

 

「うつせみの 代々木の里は しづかにて 都のほかの ここちこそすれ」

 

明治天皇がこのようにお詠みになりました御苑は、江戸時代初期以来加藤家、井伊家の庭園でしたが、明治以降は代々木御苑と称され、明治天皇ゆかりの名苑となりました。現在は公開されていて、 明治天皇が昭憲皇太后のために植えさせられた菖蒲田の花菖蒲は、現在も大切に守り育てられ、6月には見事な花を咲かせます。

 

以前は、人もまばらで空いていることの多かったこの御苑ですが、最近は観光客の押し寄せるスポットになってしまい、一番奥の清正井のところは、パワースポットと謳われ、この日も30分待ちになってました。オリンピックまでは落ち着かないでしょうね。(観光化を国が推進していますので、オリンピック終わっても変わらないでしょうか)

 

都心の風景で何が変わったかというと、やはり以前に比べ、高いビルが増えたことだと思います。どこにいても視野にビルが入ってくるのですが、御苑含め、この明治神宮区域は、都心でもビルが一切目に入らない場所がたくさんあり、貴重な場所です。

意識するものを変えると、見えてくる世界は変わります。目にも中心視野と周辺視野という知覚があり、目に入るもののバランスを取っています。ぼんやりと映る周辺視野に映るものが実は身体を安定させること、バランスを取ることに寄与しているのです。周辺視野いっぱいに入る広い空をみながら、ボーッとしてみると、あれこれと心配事から離れなくなった意識を、安定させるのに、よいことだと思いますよ。なお、セッションでも視覚野のチェック、視覚野の盲点のチェック、そして視覚域を広げていくトレーニングなども行います。また身体が統合していくことにより、視覚野も変化します。