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第3の道

 The Third Way.

 「2つの相反する方法論がある場合に、両者を折衷して新たに打ち出される方法論。例えば、政治思想における資本主義と社会主義のそれぞれの利点を活かし、新たな政策を打ち出す場合を指して用いることが多い。」

 

 政治での言葉ですが、日常の中でも第3の道を導き出す必要がある時はありますね。どちらの考え方も手放せない。その葛藤の中から、生まれ出てきた新しい在り方です。生みの苦しみを経た第3の方法は、力強く生きていくことでしょう。いい、悪いではありません。掴み取った新しい価値です。

 

セッションで、身体の中にも、そんな第3の道の痕跡を見つけ出すことがあります。 その壮大な身体の冒険の物語に、よくクライアントと二人、ただひたすらに心打たれたりするのです。

 

それは過去の記憶であり、未来への懸け橋であり、そして今を選択する勇気ですらあります。ちょっとよく分からない話をしましたが、「あれ、これは私のあの時のセッションのことを書いてる?」、と微笑んでしまう方が何人かいればそれでいいです。偉大なる人生のレコードである身体に祝福を込めて。

 

さて先月は嬉しい再会がありました。7年前のクライアントがセッションを受けに来てくれたのです。本質と仮想と現実の狭間での決意をしに。


彼女にも祝福を。