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アダムの創造

こんばんは、予告した通り、今、「世界の神話」の講座に出ていて、神話の話が年末まで多くなりそうです。

 

『アダムの創造』は、ルネサンス盛期の芸術家ミケランジェロが、ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂の天井に描いたフレスコ画の一部です。現物は、20代の頃に一度見たことがあります。観光客の多いバチカンですが、その場所に入ると独特の空気感が流れていて、神聖な気持ちになったのを覚えています。

 

色々な解釈がありますが、ボディワーク的に面白い解釈を見つけたので紹介します。『アダムの創造』の神が描かれた部分は大脳表面の脳溝、さらに脳幹、前頭葉、頭蓋底動脈、脳下垂体、視交叉だと、いうものです。ほかにも、アダムと神の腕はシナプスを介したニューロンの生化学的情報伝達を意味するとしているとか、神は脳の中心である感情を司る大脳辺縁系を意味し、おそらくは人間の魂を表現している。とか、さらには、伸ばされた神の右腕は、人間の脳でもっとも創造性に富み、もっとも重要な部位である前頭前皮質を表しているということです。面白いですね。体感的には、結構合ってるんじゃないかと思ったりしています。

 

他にも、神のまわりに浮かぶ赤い布は子宮を意味しているという説、そして、下部に垂れ下がる緑の帯は切断されたばかりのへその緒であるという説など色々な説があります。どう思われますか?