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眠り姫

五感の世界で生きていると、人生長くなると、飽きてきて、どうも眠くなります。そして「自分」の近くの中に眠ってしまうような状況もあります。

人間性の感覚とは、主に五感。五感を全て使っていれば、それだけでも素晴らしいことです。

 

 

都市生活、情報生活は知覚を狭めて、視聴覚のみになること多いし、さらに言語の中、映像の中のバーチャルに住んでしまっている人も多いのではないでしょうか。本質的な人間性の意味からすると、寝てしまっているという感じでしょうか。

 

どんな人が眠ってしまうのかというと、ルーチンワークとか、ルーチンな人間関係の中とか、安心安全の中に、自動運転されていく感じだと思います。まだ寝てから日が浅いと、こういう話を聞いて、ハッと、思い当たる人もいますが、熟睡してしまって何年も経過しているとなかなか起きてくるのは難しいことでしょう。

 

都市生活は自動運転環境にすっかりと住んでしまっているような気がします。特に近年ネット環境が24時間体制に私たちを促します。神経や精神がオーバールローしてきている方も多く見受けられます。特に情報系のお仕事されている方、自律神経系が不安定です。

 

24時間忙しく過ごしていると、色々なことが反射的になって、身体は動いているのに、寝ているような状態で運ばれていることに我々は気が付けません。特に幸せを感じてしまったり、目的を実現してしまうと、脳は自動運転モードに入ります。飛行機のパイロットと一緒です。安定飛行に入ったら、自動運転モードに入るわけです。

 

 

山とか海とか、神社とか洞窟とか、パワースポットとか、日常生活にとって異界のような場所が流行っていますが、それは自動運転されたような情報環境、仕事、生活からのエスケープなんでしょうかね。でも一番近い異界は、実は自分の身体、そして無意識の中にもある感じです。様々な動き、そして過去の魂は、比較的近い自分の無意識の連なりの中にあります。

 

身体性と出会うということは、ちょっと前の自分に出会うような感じで、自分に深化していくものでもありますね。