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冥界下りの必要性

 

緊急事態宣言前日。

ヒカリエMOV市(https://mov-ichi.com/exhibitor_program/2258/

のオープニングで安田さん(安田さんもロルファーです)の舞台を見てきました。

 

 

「イザナギの冥界下り」という古代シュメールの神話を能のエッセンスで演じるという人形劇のアクトは興味深いものでした。以前、別の文脈でご紹介したことのあった気がします。(→イナンナ

 

 

このお話は、初めて見る方にもどこか聞いたことある様なお話、たぶん世界各国の神話に影響した?或いは元型となっている?ようなお話です。古代ギリシャではアフロディーテ、ローマのヴィーナス神と同一視されています。

 

世界は、神話の世界でも繋がっている様ですが、それは伝来など時間的な偏差で繋がっている場合もあるし、同時多発的なベースとなっている知の体型が繋がっている場合もあったり、それとも、人間の無意識的なシンクロニシティがデータベース化して繋がっているのか、それは分かりません。

現代の様にインターネットで世界中が結ばれていると、別の形で瞬時に世界中に拡散していきますね。今までとは違う、文字や映像やイメージという虚像データによって繋がっているというのが、これまでの無意識的な繋がりとは違うところでしょうか。

 

僕がそんな話をすると、「本当に無意識的に人間は繋がっているのですか?」、「意識的でない繋がりってあるのですか?」そんなことを聞かれたます。その場合脳のどの部分でとか、身体ではどこがセンサーになってますか?とか色々と聞かれることあります。

 

 

ネット社会で色々なことが出来てしまう様になった世界の住民には、不思議に映るようですが、身体の中は無意識の繋がりで、まだまだ90%は無意識に動いていると言われています。


90%の無意識を体験したい人にほんの少しだけ紹介するのが、僕のセッションであったりもします。感覚の良い人だと色々感じることが多いみたいです。例えばこんな感じです。(→セッションの感想

 

なかなか奥深い、インターネットには乗っからないリアルな経験を提供していますー。

 

 

   「イナンナの冥界下り」簡単に紹介してきます。

 

 

 

紀元前3500年ごろに起こった世界最古の都市文明、古代メソポタミアのシュメール文明、 そこで語られ、楔形文字で記録された、現存する最古の神話のひとつが「イナンナの冥界下り」。

 

天と地を統治していた女神イナンナは、ある日、冥界へと心を向ける。彼女は司祭としての地位を捨て、また彼女のために建てられたすべての神殿を捨て、代わりに7つの「<メ(神力)>」を身に付けて冥界へと向かう。 しかし、冥界は「帰らざる国(行きて帰らぬ国)」と呼ばれるところ。一度、そこに足を踏み入れたものは生きて帰ることはできない。 イナンナは大臣ニンシュブルを呼び、「もし三日三晩、自分が戻らなければ神々の元に行き、嘆いて助けを求めよ」と命令する。

 

冥界に到着したイナンナは冥界の門番ネティに取り次ぎを頼む。ネティが冥界の女王エレシュキガルに取り次ぐとエレシュキガルは門番ネティ命じる。 イナンナの来訪を告げる門番ネティに命じる。 「冥界の7つの門すべてを閉じ、イナンナ自らに開けさせよ。そして、ひとつの門ごとに「<メ(神力)>を引き剥がすように」と。 イナンナは7つの門で7つの<メ(神力)>を取られ、そして衣服も剥がされてしまった。イナンナは、エレシュキガルと7人の裁判官の<死の眼>で<弱い肉(死体)>になり、釘に吊り下げられた。

 

三日三晩、戻らぬイナンナに、ニンシュブルはイナンナとの約束通り神々のところに行き、助けを求めた。しかし自分勝手に行ったイナンナに神々は冷たい。 最後に訪ねた大神エンキは、自分の爪からクルガラ、ガラトゥルという二体の精霊を作り、ふたりに「命の草」と「命の水」を与え、冥界に遣わす。ふたりは(なぜか)病で倒れている冥界の女王エレシュキガルのもとに行き、 彼女の心を開いてイナンナの体をもらい受け、「命の草」と「命の水」で生き返らせる。そして、 イナンナとともにエレシュキガルもよみがえるのです。