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逃げる、戦う、優しくなる

 

オーストラリアを題材とする舞台を見る機会がありました。

 

以前から住んでいた人アボリジニ。

渡来した異邦人としての入植者。

共有している空間での葛藤。

文化の違い、衝突、棲み分け、争い。

違うもの、そして同じもの。

 

色々考えさせられました。

 

その問題意識は、若い時代(オーストラリアに一年滞在した時期があります。)に考えたことがあるトピックで、久しぶりに感じたその違和感に再会できて、また1つ理解が進むという、有り難い機会となりました。

 

 

 

河が遠くまで見える場所に立って、

河の右岸と左岸を全体的に見る。

見通しのいい場所。

全体が見える場所、

そこに立つ時に見える風景。

 

 

 

その場所には以前にも立ったものがいた。

自分ではない人。

 

自分ではない自分もまた自分では無いのか?

自分なのか?

 

 

 

彼は別の生き方をしていた。

その痕跡を見つけたけど認めたくない自分。

 

 

見え方が違うけど、共存している今を生きる。

理解できなくて途方もくれる。

 

 

逃げもせず、怒りもせず、戦いもせず。

嘆きも、放置もせず、見て見ぬ振りもせず。

 

しまいには、優しくなるしかないでしょう。

他人にやさしく、自分もやさしく。

 

 

 

 

 

 

 

今日はこの曲を弾いています。

宮本浩次さんの2020年バージョンで。