### 身体を、振動が伝わる一本の弦に。

**(打楽器奏者・マリンバ指導者 / Kさん)**

#### 1. 【プロローグ:機能不全という「不協和音」】

 

 

 

打楽器奏者として長年活動してきましたが、演奏時の姿勢の悪さが積み重なり、**手術を検討するほど肘の痛みが悪化**していました。あらゆる方法を模索する中で、知人から紹介されたのがロルフィングでした。当時はまさに「藁にもすがる思い」で、自分の身体という楽器が奏でる「不協和音」をどうにかしたい、その一心でセッションの扉を叩きました。

 

 

 

#### 2. 【微細な変容:静かに広がる「共鳴」の始まり】

 

 

セッションは、毎回テーマが設定されたサスペンスドラマのように刺激的な体験でした。特に驚いたのは、後半のセッションで、**長年痛みのあった右胸の強張りが、軽く触れられただけでふっと消えてしまった瞬間**です。その解放感はそこから波紋のように全身へと広がり、心身が劇的に変化していくのを肌で感じることができました。

 

 

 

#### 3. 【気づきの核心:関節たちの「アンサンブル」】

 

吉田さんは、私の職業に合わせて**「手首、肘、肩関節のアンサンブル」**という言葉で身体の繋がりを説明してくれました。この比喩は非常に腑に落ち、筋膜が全身をネットワークとして繋ぎ、**「振動が伝わる一本の弦」**のように機能していることを体感として深く理解できました。機器を使わず、見ているだけで私の身体の知らない繋がり(例えば左足へのアプローチが右足や左手に響くこと)を次々と明らかにされるのは、本当に不思議な体験でした。

 

 

 

 

 

 

 

#### 4. 【日常に持ち帰ったもの:刷新された「知覚の画素数」】

 

10シリーズを経て、自分の身体をより深く、細やかに感じられるようになりました。**物音や声がよく聞こえるようになり、今まで気づかなかった色彩や刺激にも敏感になった**ことで、まるで子供の頃の瑞々しい感性を取り戻したかのようです。

 

この変化は、音楽指導にも大きな影響を与えました。楽器の高さや身体の使い方の本質を学んだことで、演奏する喜びを以前よりもストレートに生徒たちへ伝えられるようになっています。シンセサイザーの音作りにおいても、今までとは違う微細な音を拾えるようになるなど、創造性の幅が大きく広がりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

#### 5. 【信頼:知性と感性の「調和の場」】

 

吉田さんのセッションは、身体の感覚と知的な気づきが一致し、考えていることがストンと腑に落ちる「納得」の連続でした。漠然としていた課題が明確になり、演奏家として楽器や練習方法にどう向き合うべきか、自分なりの軸が定まってきました。自分をすべて表現することに自信が持て、人生に対して非常に開かれた、前向きな気持ちになれました。

 

 

 

 

 

 

 

今の私なら、イメージを自由に使い、この身体という楽器で最高の音楽を奏でられる。その確信が、日々の演奏を輝かせています。