セッションの感想①【MSさん、40代女性】

 

「身体に不調がないにも関わらずロルフィングを受けたのは、人生の岐路で『自分がどうしたいのか混乱し途方に暮れていた』からです。しかし、セッション後、私は新たな困惑に直面しました。——自分が『正しい』と思っていた身体の固定感が、事実と真逆であったという気づきです。ロルフィングとは、身体を通じて『思い込みや妄想ではないか?』という自己の認識そのものに挑む、意識の反転の旅でした。」

 

 


 

 

●感想

 ロルフィングとは、ロルファーの舵取りにより自分の身体に耳をすますことだと思いました。私が耳をすませて感じたことは、以下の二つの側面から言い表すことができます。

 

一つは、身体の変化そのものです。私が強く感じた変化は、「足のアーチ」と「骨盤の前傾・後傾」の2つです。「足のアーチ」は15年以上ランニングを続けてきた私にとって、いかに重要なものかという理解はありました。しかし、手でそのアーチを作ってみても、実際の動作時には当然手でサポートはできず、どうしようもないものとあきらめていました。

 

セッション後、立った時、歩いた時の足裏の感覚が違うものになっており、足のアーチを感じることができました。連動して、踵や土踏まずのすぐ下の感覚も違うものになっていました。不思議なことに、以前の足裏の使い方は忘れてしまい、ロルフィング後の足裏の状態が普通になっています。

 

もう一つの「骨盤の前傾・後傾」ですが、これが全くできませんでした。今までピラティスで私が行っていたものは、骨盤の動きでなく形だけ真似た腰の動きだったのです。何故だかわかりませんが、胸をゆるめてもらうことでサポートに従い動かすことができるようになっていました。腰と胸は位置的に離れていますが、繋がっているのです。

 

 もう一つの側面は意識の気づきです。私の場合、身体の変化を意識は反転して捉えているということがわかりました。例えば、左脚の方が長いという事実に対し右脚が長いと感じるということです。ロルファーはその私の固定感を評価してくれているようでしたが、私としては事実と真反対を正しいと認識する意識に非常に困惑しています。

 

先に述べた「骨盤の前傾・後傾」もそうですが、自分ができていると思っていること、自分が正しいと思っていることが、事実は違うのではないか。それは、自身の思い込みや妄想ではないのか。そうゆう意識を今持っています。   

 

今の私は、以上の二つの面の変化と自身の身体を立体的に感じている中にいます。これが継続的なものなのか、身体や頭がどう変わっていくかを今後見守りたいと思っています。

 

 


 

●ロルファーの洞察:ボディイメージの揺らぎ

 

クライアントが体験された「意識の反転」は、ボディイメージ(主観的認識)とボディスキーマ(身体の事実)との間に長年蓄積したズレが、セッションによって露呈したサインです。

 

彼女の「真実を知りたい」という探求心こそが、この衝撃的な気づきを生み出しました。ロルフィング®が目指すのは、この内なる多様性を受け止め、意識と身体を真に統合すること。この第1セッションは、その本質的な探求の力強い一歩となりました。