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アウェアネス・シリーズの感想【30代・ミュージシャン】

帰り道、自分の足で歩くのが楽しくなる。というのを毎回感じていた。今まで、左足をかばって歩く感じだった。イメージでいうと左足は壊れていて、自分の中で少し出来損ないのように感じていた。ちょっと劣ってるやつみたいな感じ。それがやればできるじゃん!みたいな感覚が持てた。ちゃんと使ってあげることで、より自分の脚として感じられた。嬉しい。

 

 

●セッションを受けた経緯

 

イベントでの体験セッションがきっかけ。そのセッションが衝撃的だった。諦めていた脚の長さ違いが一瞬で伸び、その後立ち上がってみると、左右のグラウンディング感覚が変わり、安定感が出ていたり、その日感じていた首の痛みが、少し触れただけで楽になっていて、魔法みたいだなと思った。複雑な骨折で通常の動きが出来なくなっていた左膝を曲げ伸ばしした時に今まで聞いたことの無い音(メリメリと…)がした。(動き出した?)これってホンモノ!と興味を持ったのが始まり。

 

●ロルフィングをどう思うか?またセッションの印象、エピソードなど自由に。

 

言葉で説明するのは難しい、一言で言うと面白い。

セッションが終わって立ち上がった時に、視界がぐわーっと開いて見える世界が変わってたとか。いつもと違う拡がり感、まるで魚眼レンズをつけたみたいに、見えたことがあった。とにかく身体がいつもと違う感じになる。

別のある時、身体が卵をむいた殻で包まれていて、その殻を内から外に打ち破ろうとする圧力みたいなものを感じた。

 

帰り道、自分の足で歩くのが楽しくなる。というのを毎回感じていた。今まで、左足をかばって歩く感じだった。イメージでいうと左足は壊れていて、自分の中で少し出来損ないのように感じていた。ちょっと劣ってるやつみたいな感じ。それがやればできるじゃん!みたいな感覚が持てた。ちゃんと使ってあげることで、より自分の脚として感じられた。嬉しい。

 

セッションは、自分の中にあった無意識になんとなく感じていたこと、思ってたことを、改めて意識するそんな機会だった気がする。私は子供の頃、ずっと自分が失っていて、自分を失ったまま大人になった。それを取り戻すために、その後自己表現を始めた。自分らしさを掴みたい!みたいな感覚で、演技したり、曲を作ってきた。それと似たような感じで、自分が失ってた自分の身体を動かしている主体性の部分が得られた気がする。

 

自分の身体の内から外から隅々まで知覚することはとても価値あることだと思う。気づくこと、気づかないこと、人それぞれだと思うけれど、自分の身体を知り、大切に有効に使えるようになる、そんな機会は大切だなと感じた。

私の場合、ケガの為にその部位に信頼を持てないまま身体を使っていたのが、tetsuさんのセッションを受けることで信頼感が増した。

 

●一回一回でなく、シリーズで行うセッションスタイルどう思うか?

 

いつまで治療が続くのか不安な感じでなく、毎回テーマがあって、終着点が見える方がいいと思う。テーマを通して、自分がどうやっていこうかという展開ができるのは、私のスタイルに近く、イメージしやすかった。

 

今日はここなんだな…と焦点を当ててあげることで、意識が高まり、毎回フレッシュな気持ちで向き合えた。痛い、違和感と思っていることを超えて、身体全体に関して理解度が増えた。

 

改めて「情報として知る」と、「理解する、体感する」は別ものだと感じた。勝手な思い込みは怖い。思い込みは損をする。思い込みに対する気づきは大事だなと思った。そんなことが感じられるシリーズでのセッションだった。

自分で自覚してない自分の力をサポートしてもらった気がする。自分で分かってない部分の良さとか、自分の特徴を毎回の積み上げの中で学んだ気がする。

  

 

●一番印象的だったセッションは?

 

全体を通して言えるけれど、tetsuさんの存在そのものが私にとっては癒しに感じられた。私は鈍感なところと敏感なところが入り混じっているけれど、tetsuさんからセッションを受けていると、心身がスッキリしその凹凸がなだらかになっていくように思った。ある日、セッションを受けるのも迷うくらい身体が不調だった日があったけれど、その日のセッションが終わって一気に楽になったことがあった。

また別のセッションで、幼少期のこと、母のことを思い出して涙が出た。あと私は嘘つけないタイプなんだなと、セッション中に改めて思うことがあった。 

 

 

●セッションを受けたことで変化したこと、生活の中で役に立ったこと。

 

直接的な影響があったと言ってしまうことは出来ないけれど、シリーズ開始時に妊娠したいと思っているとtetsuさんに伝えていた。年齢的にギリギリで不安があったが、ロルフィングのシリーズ受け終わって一か月後くらいに妊娠していたことを後から知った。色々なことが複合的ではあるけど、分かった時に「もしかしたら影響があったのかな…」とふとロルフィングのことが浮かんだ。この大切な時期にロルフィングを受けたことは、精神面でも安定感をもらえた気がする。

 

 

●ロルファー吉田について。

 

これまでの人生で様々な経験をされている方だけに、身体と向き合うロルファーさんとしての存在に説得力を感じる。

心や身体を使って表現することに価値や興味を持っているので、何か表現をされている方には、自分の個性の再確認、新しいインスピレーションがあると思う。そしてこれまで余裕が無かったり興味が無かったりする方でも、tetsuさんと時間を共有する中で、自己表現の喜びを知るきっかけになると思う。

 

 

●自分の体について思うこと。

 

私は、自分のここがあまり好きではない、ここに不具合を感じる…それを治してもらいたい…と思って始めてしまったけれど、そもそも自分の身体を完全に変えてしまうことは出来ない。それよりも、自分の身体の特徴や癖などを知り、自覚がある中でどう向き合って使っていくかを教えていただいた。

自分の身体が今までよりも好きになれた。これは、内なるものにも通じると感じる。それは身体の中の見えない部分であったり、精神にさえ繋がる。