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エビデンス

今日、クライアントとエビデンスに関しての話が出ました。医療と単純に比較して欲しくはないのですが、人によってはエビデンスにこだわる方もいらっしゃいます。

 

ロルフィングは、アメリカでは、代替医療として認められていて、保険が適応されるものがあるそうです。日本では、そこまでは難しいでしょうね。僕自身、医療的な最新の知見や、医学的な発見、特に大脳生理学や新しい療法の基本コンセプトには目を通すようにはしています。色々な方がロルフィングを受けますが、中には医学や様々な療法、治療法をいろいろ試してみた方が、最後の希望の1つとして、お見えになる場合もあります。


 

ボディワークは基本、ヨガとか武道とかと同じような部類の身体技法で、ただ自分で動くものだけでなくて、施術、動きのトレーニング、知覚ワークなど、身体性の可能性を開いたり、バランスを取り直したり、再構築したり、確認し合うものです。こういう様々なアングルから身体を捉え直すことは、とかく頭の中だけになりがちな意識に、今一度、生命力の気づきを与えてくれるものになり得るのです。

 

代替療法の1つとして、現実感を活性化できる身体教育プログラムとして、自分の身体と意識を知る手段としても、ボディワークの可能性の範囲は広いです。身体はエビデンスの中だけを生きている訳ではないのだと僕は思います。

 

 

さて、エビデンスを話し始めたので、少し昔話をします。

身体的なセッションであるロルフィングを提供するに当たって、最初に考えたのはエビデンスです。エビデンスという文脈がないと、どんなにいいものでも一般的な信用されないのではないか。そんな思いがありました。

 

筋膜研究の研究成果も色々とあるのですが、あまり分かりやすいエビデンスもなく、そういうことを主に展開されている他のロルファーもたくさんいましたので、さて個人のロルファーとして何をサイトに載せていこうかと思い、今一度、evidenceの意味を調べました。エビデンスとは、証拠・根拠、証言、形跡などを意味する英単語 "evidence" に由来する、外来の日本語。

 

という中で、この中で出来るものとして、証言と形跡の部分を揃えようと思いました。そしてまずは証言を集めることにしたのです。証言はインタビュー、痕跡は写真で残すことにしました。僕は前職で雑誌のインタビューなどを仕事としていましたので、話を聞くのは、比較的得意で、セッションを受けたクライアントたちへのインタビューを拾い集めることにしました。

 

 

ホームページもない時期ですので、クチコミだけを頼りの営業開始です。記録を見るとこの後の開業の時期までに9名のシリーズ+体験のシリーズ(15名)を行なっています。この活動によりロルファーの認定された2012年の開業当初からホームページに感想が載っていた次第です。 

 

さて、エビデンス集めに始めた証言集めのインタビューでしたが、色々と話を聞いてみると面白いもので、改めて、文章起こしするつもりで、本質に迫る質問とか、してみると、新しい気づきが生まれ、結果的に、このインタビュー自体に、治癒効果があるのではないかと思いはじめ、意識やメンタルの、プロセス的な展開に興味が出て、プロセスワークとか、臨床心理学、認知療法などを学び、ダイアローグ、オープンダイアローグなどと対話的な手法の範囲を広げてきた感じです。

 

僕の所に来られる方に、どうしてここに来たのか聞いてみると、自分なりのエビデンスと思えるものの比較検討、あるいは自分が信頼出来る人からの紹介、そしてブログや、講座参加して、人物としての考え方やテイストやトーンに共感して来られる方が多いです。

 

確かに聞けれれば、そういう風に何かしらの理由やエビデンスと答えているようですが、実際は、なんとなく、とか直感的に、無意識に選んでいるような気がしないでもありません。やっぱり無意識の繋がりって、、、あると思います、笑。

 

「説明はいいからとりあえず一度やってみよう」そんなことから始めることも世の中にはあります。パソコンがない時代は、結構そういう世の中だったのですが、今はデータや数値や説得要因がモノを言う時代ですものね、なるべくエビデンスも頑張ります。

 

 

色々なロルファーがいますので、色々アクセスしてみてください。

自分に合ったロルファーと出会えると良いですね。