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何を意識するかで、現実は変わってくる

暑くなってきましたね。

汗ばむ季節、いかがお過ごしでしょうか。

 

夏は白ワインが美味しいですね。ゴクゴク飲みたい時は、炭酸で割ってスプリッツァーで飲むことが多いです。白ワインと炭酸をハーフ&ハーフで割るのが僕は好きです。あるいは、リモンチェッロを1/3くらい入れて、炭酸で満たした飲み物も好きです。これに名前があるのかどうかは分かりませんが。

 

さて、ロルファーになってからライフスタイルが一変し、お酒を飲む量が減りました。身体が欲するものが少し変わった気がします。飲酒量の変化(と自分では思っていますが)で、健康診断の数値もかなり改善し、なんと30代の頃の数字に戻っています。

 

 

年代によって、意識するものは少しずつ変わっていきます。身体との関係性においても、体力のある頃はほとんど考えなかった健康も、体力が衰え始めると意識し始めます。病気になったり、怪我をしたり、生きていれば身体との関係性も様々ですね。安定した仕事や生活の中で、身体の状況を超えて短期間に頑張りすぎてしまったり、少し長いスパンでの老化を無視して、意識はまだまだ若いつもりで頑張りすぎてしまったりと、とかく自分の健康を過信してバランスを崩すことはよくあることです。

身体からのメッセージが届いていても、それに気づかない状況も多いですね。現代生活では、とかく頑張りすぎてしまうことが多いのです。命に関わる病気から回復しても、また以前の生活に戻ってしまったり。頭の中は変わりませんので、一番調子の良かった頃の状態で、無意識的に自動運転されていることがあります。

 

 

自分を元気にするもの、活性化するものを外から取り入れて頑張り続ける、そんな企業戦士のような時期もありました。今はどちらかというと、仕事だけでなく、フルタイム体制になってしまったスマホやPCなどの情報機器的なワーク&ライフスタイルに、身体が悲鳴をあげている場合が多いと言えます。背骨、目、腕、神経、腰部など、弱いところに支障が出始めます。

ホリスティックには色々ありますが、まずは自分を活性化していくことを考えていきます。元々ある身体のシステムを改善して健康になろうとする試みです。自然体になることで、文明的な歪みから脱しようとする感覚です。

 

 

私たちの身体は120歳まで生きられるデザインをされていると聞きます。医学が発達した現代、なんとなくその方向へ進んでいる気もしますが、身体だけでなく精神や心も健康的でないと、人生後半に病み始め、バランスを崩してしまいます。

バランスを取ることが良いと分かっていても、どういう風にやるかは人それぞれです。考えているだけでは、なかなかバランスは取れません。また脳は、楽なことや合理的なことだけで対応しようとします。違和感を感じた時は、言ってみればチャンスです。違和感があるうちにバランスを取り直し、良くなった部分でリフレッシュされ、また蘇っていく。そんな繰り返しが身体的な人生ではないでしょうか。

 

 

リフレッシュの中に、以前とはまた別のあなたらしさを発見できるかもしれません。そうして何度か生まれ変わりながら生きていくと、いつまでも若々しい自分でいられるのだと思います。自分らしいリフレッシュを繰り返していくと、自分が活性化し、リフレッシュされる習慣ごと自分の無意識に取り入れられていきます。

邪魔をするのは、過去の自分の習慣、なんてこともありますね。時に自分をフィードバックしていくことが大切です。

ホリスティックにできることとして、自分に取り入れるものを見直すことを紹介します。頭はデトックスすることばかり考えがちですが、自分に取り入れる方もチェックしましょう。

 

 

 

1つは呼吸です。ちゃんと呼吸できているか。

2つ目は口から取り入れるもの。食事です。

3つ目は情報です。情報を取り入れすぎると、頭の中は常に飽和してしまいます。何が自分にとっていいのか、分からなくなってしまいます。

 

 

この3つの取り入れをチェックするだけでも、かなり健康的になります。自分のポテンシャルを確かめられるような機会って大事だと思います。しかし、ルーティンに生きているとなかなかその機会がありません。

1に関しては、やはりロルフィングをお薦めしたいです。ロルフィングでは呼吸法ではなく、自然にしている無意識の呼吸を変えていきます。呼吸筋を緩めて、自然に入ってくる呼吸を最大限に開いていきます(セッション1)。寝ている間も、24時間(原文は4時間だったので修正しました)している呼吸です。自然な呼吸を手にしましょう。また、体を全体的に見ていくことにより、リフレッシュされる方向性を発見できたりします。なかなか対処療法では見えない視点です。意識が知らないこと、気づけなかったことを、身体は感じているからです。つまり身体性という自分の無意識と出会えるわけです。そして意識化され、知覚が変更されます。

 

 

2の水と食事は、様々な良いことが言われています。考え方も様々ありますね。テレビやネットを見ていると情報が多すぎますので、あまり色々な情報に惑わされず、身体の声を聞きながら、自分でこれだなと思うものを続けていくのが良いと思います。参考までに僕は水は、アンドリュー・ワイルが勧める蒸留水を飲んでいます。蒸留水は自分で作っています。毎日作るのは大変ですが、家族の健康のため、毎日作ります。食事は色々ありますが、基本は食べたいものは食べる、という満足型の食生活です。食べすぎない。食べすぎたと思ったら、その後少し控える。そのくらいで運用しています。以前よりは食べる量は減ってきましたね。身体が必要とする分だけ食べる。頭や習慣で食べない。なるべく自然のものを食べる。そんな感じでしょうか。

3の情報に関してですが、これは仕事や生活で常に情報にさらされる現代生活では難しいですね。無意識の間に自分に必要のない情報が入ってきます。情報、というよりも情報から遮断することも時に大切です。自然の中や、幻想的な風景、瞑想などで、情報的なフォーマットで規定されている現代生活の枠から、たまに飛び出して、全体的なものに抱かれることも、情報を相対化する意味では大切です。

 

 

意識的にスマホやPC、テレビなど情報メディアから離れることも助けになるでしょう。情報メディアとの関係で出来上がっている自分が、果たして本当の自分なのか。たまにチェックしていないと、無意識的に、様々なことをやらされている自分になってしまっていることも多々あります。無意識なので自分では気づきません。

 

 

正確に言うと、情報というより、印象なのだと思います。私たちは印象の中に生きていたいのです。量をどうするかというよりは、質的な充足感を求めて無意識は動いていきます。質的な深化を深めていくためには、言葉や表層の雰囲気だけでなく、深層的な自分の内面を育て、それと出会わせるという方法論が良いように僕は思います。自分を通過していくのでなく出会っていくこと、身体性の統合は、その1つのアイデアです。量に負けない質的インテグレーションを頭と身体の統合からする感じです。

 

 

意識を何に使うか、がその人の人生を大きく変えていくと言えます。特に生活習慣病が深刻な病気の大半を占める現代。自分の無意識に気づき、自分に必要ないことをすぐに手放し、修正していけるかどうかが、身体状況や心理状況を変えていきます。私たちは、今、何を意識して生活していくのか、意識の使い方、自分の感じ方で変わっていけます。