慌ただしい毎日、お疲れ様です。
渋谷のスクランブル交差点を行き交う人々のように、私たち40代の女性も、仕事、家庭、子育て…様々な役割を担い、文字通り「走り続けてきた」のではないでしょうか。ふと気づけば、周りの景色は目まぐるしく変わり、気がつけば、あっという間に時間が過ぎていた、そんな感覚を覚えることもあるかもしれません。
まるで、ノンストップで走り続けたマラソンの後、ふと足を止めて感じる息切れのように、心や身体に小さな悲鳴が聞こえることもあるでしょう。「このままでいいのかな?」「本当に大切なものは何だろう?」そんな問いかけが、心の片隅にそっと顔を出す瞬間があるかもしれません。
かつての私もそうでした。目標に向かってひたすら走り続け、立ち止まることなど考えもしませんでした。でも、ある時ふと、渋谷の喧騒の中で一人立ち尽くしているような、そんな感覚に襲われたのです。周りの音は聞こえるのに、自分の心の声だけが聞こえない。そんなアンバランスな感覚でした。
だからこそ、今、少しだけ立ち止まってみませんか?
慌ただしい毎日からほんの少しだけ意識を外して、午後の陽だまりのような、穏やかな時間をご自身にプレゼントしてみてください。お気に入りのカフェで温かい飲み物を片手に、窓の外を眺めるだけでもいい。近所の公園のベンチに座って、木漏れ日を感じるだけでもいい。
立ち止まることは、決して後退ではありません。それは、これまで積み重ねてきたものをじっくりと見つめ直し、これから進むべき道を確認するための大切な時間です。
40代という時期は、人生の折り返し地点とも言われます。これまで築き上げてきたキャリアや人間関係は、かけがえのない宝物です。でも同時に、これからの人生をどう生きていきたいか、本当に大切にしたいものは何か、改めて考える良い機会でもあります。
渋谷の街も、常に変化しながらも、それぞれの場所で人々がそれぞれの時間を生きています。あなたもまた、これまでの経験を糧に、これからの人生をより豊かに、より自分らしく生きていくことができるはずです。
焦る必要はありません。深呼吸をして、ゆっくりと周りを見渡してみてください。きっと、これまで気づかなかった美しいもの、大切なものが見えてくるはずです。
そして、また歩き出す時が来たら、その経験はきっと、あなたをより強く、よりしなやかにしてくれるでしょう。
午後の渋谷の片隅で、あなた自身のペースで、これからの道をゆっくりと見つめてみてください。

「 マインドフルネス 」 とは、「 今というとき瞬間に目覚めている力(エネルギー)」 。
マインドフル瞑想というのが流行っていて、瞑想の本や瞑想の機会が数多く企画され、参加者も多いです。心の時代と言われて久しいですが、瞑想すると落ち着くだけでなく、世界や社会、自分の見え方も変わってくる機会になると思います。
写真は、世界で最も良く知られ、最も尊敬されている禅師の一人で、詩人であり、平和・人権活動家でもあるティック・ナット・ハン http://tnhjapan.org/
マインドフルネス、サンガ活動、そして歩く瞑想というのも提示しています。
瞑想で行っているのは、日常生活というノンストップで動いていることから、立ち止まる機会なんだと思います。立ち止まらないと見えてこないものも人生にはあるのだと思います。立ち止まる。誰の人生にもそんな時間が必要な時がやってくると思います。自分の人生の今ここに目覚めいてるために。勇気を持って立ち止まりましょう。