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ロルフィングは体の整理整頓:意識と無意識の調和を取り戻す

体を見ているとつくづく思うことがあります。

 

「例えば「歩く」という一つの動作を見ても、体全体の動きだと感じます。足は地面を押し出す役割、腕はバランスを取り推進力を生む役割があり、体の中を繋げている筋膜のラインも、足の動きに合わせて螺旋状に連動しています。まるで、それぞれの役割を持つ家族が協力して一つの動きを作り上げているようです。

 

全身を使って歩くのが一番楽で、特定の部位に負担がかかりにくいため、コリやハリ、歪みを作りにくいのです。例えば、長年悩んでいた腰痛が、ロルフィングによって全身のバランスが整うことで自然と軽減したりします。体が統合していくと、無駄な力みがなくなり、スムーズに、そして楽に動けるようになっていきます。それは体の中で、様々な筋肉や骨、筋膜といった組織の関係性がより円滑になるからです。そして、これは体の内部、目に見えない部分で、時間をかけて起こる変化です。

 

ここまでは、普段意識しない無意識の領域が主体です。例えば、座る時に足を組む癖や、立つ時に片足に重心をかける癖など、無意識の体の使い方を外していくと、さらに楽になります。そして、楽になった体で、例えば趣味のスポーツをより楽しんだり、表現活動をより自由に行ったりと、思いっきり自己表現しましょう!意識を使うのは、この表現の部分からです。

 

ロルフィングでは、このあたり、意識、無意識、そして表現がごちゃごちゃになっている状態を、整理整頓していくような感覚です。なかなか自分(意識)だけでは難しい部分なのです。