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川の再生

 長編ドキュメンタリー 「うみやまあひだ 〜伊勢神宮の森から響くメッセージ〜」を見てきました。12名だけの自主映画会というスタイルでした。

 

日本人は、古来、森と海、そしてその間の場所を見つけて、自然に畏敬の念と感謝してきました。昔から、自然、環境との関係性に生き、交渉しながら生きてきました。この関係性が近代化の中で、物理的にも、そして我々の意識の中からも失われ、関係性がなくなってきています。

 

1300年続いてきた伊勢神宮の式年遷宮の中に自然と調和する形式が残っています。その様子の貴重な映像と、2011年の東日本大震災で失われた山と海との関係性、それを繋ぐものを再生する活動を紹介するドキュメンタリーでした。

間(あいだ)が大事であるということが印象的でした。間を繋ぐのは、川という流れ。こうした自然の循環が生態系を育てているという趣旨。なんだか体も似ているなと思いました。コアとアウター、そして間を繋いでいる水分の多い性質の結合組織・筋膜。我々の体も自然の一部なんだなと思います。

 

よく考えてみるとロルフィングやクラニオで、我々は人間の体で、水分の多い筋膜組織や体の中を流れる水分の流れをよくしたり、流れをよくして再生しているのだなと改めて思いました。