書くことについて

2016年7月からサイトで毎日何か書こうと思ってブログという名目で書いてきた。見ていただくとわかる通りブログというよりは雑多な文章のカオスの集積である。もともと広告業界の人間で、企画書や広告のキャッチコピーを書くことは仕事でもして来た。しかしいざ自分のサイトで文章をオフィシャルに書いてきた経験がない、そのためか書くとなると大いに迷った。

 

思ったのは自分のことを書くのは難しいということ。思った以上に自分は自分のことを言葉にしてきてないのだということに気がついた。ブログがこんなに難しいとは。

 

 

毎日書いていることは、月ごとのファイルを作った。ブログ絵巻としてアーカイブしてあるので、興味がある方はそちらを見ていただきたい。→ブログ絵巻

(ここにきて、タイトルは変えた方がいいような気もしてきたので、今後変更が加わるかもしれない。)

それから書くテーマであるが、本当に雑多で整理するのも難しいが、それでも問題意識がある程度方向性があることに気がついた。

 

 それは以下の5つである。

 

1 ロルフィングに関して既存の言葉でないもので表現しようとしていること。

2 ロルフィングをしていて、セッションを通じてロルフィングの可能性に関して表現しようとしていること。

3 これまで自分が経験してきたこと、感じてきたことを伝えようとしていること。

4 自分が「今、ここ」で出会っている言葉、発見、気づきを共有しようとしていること。

5 統合、ニュートラル、自然、全体性、ホーリズム、などという発想が大切だと思っていること。

 

1に関しては、自分がしているセッションと表現している言葉にどうも開きを感じていて、別の言葉で伝えたいと思っている。ロルフィング自体もオルタナティブなものなので、オルタナティブな言葉も必要だという思った。それがもし他のロルファーにとって少し違うものだとしても、ロルファーである僕が思うロルフィングの在り方には違いないし、言葉というのは、検索にも関わってくるので、結果的にロルフィングの裾野を広げることになると思う。

 

2に関しては、実際にセッションを日々行なっていてロルフィングで行なっていることが、ロルフィングが、単に体の声を聞くとか、体の自由や楽を作るだけでなくて、表現や精神的な面でも効果があることがわかったし、可能性があることに気がついた。そしてロルフィングの適応範囲を広げていくことがロルフィングをよりメジャーにしていくことに繋がると思った。

 

3に関しては、自身50代に入り、これまで僕がして来た経験、例えば、ワーキングホリデーをはじめこれまでの人生で約2年を海外で過ごしたことで経験したことについて(海外での生活や日本との違い、働き方、貨幣価値、ライフスタイルの違い)、仕事について(仕事とは何か?、仕事以外に人は何をするべきか、或いは何がしたいのか)、独立起業したことについて(独立に至る経緯や苦労したこと、サラリーマンと非サラリーマンでは何が違うのか、ネット社会になった現代にも通じる大切な事が色々と目に入ること、或いは試行錯誤したこと)、第二の独立とも言えるロルファーへの挑戦(どうしてロルファーになったのか、会社を作ることとプレイヤー系の独立の違いについて、)、結婚して家庭を育てていった過程(一人で暮らすのとパートナーがいるのとは何が違うのか、結婚について、幸せについて、家庭って何だろう?、パートナーについて)、子供を持ったこと(生命について、子供の成長について、子供から学んだこと)、親の介護(人生のクロージャー(死に方?)について、老人のための施設について、病と健康について)、また親の介護を通じて他者理解や他人を助けることの意義やその方法論について、そして最後にロルファーになってからアドバンストレーニングに至るロルファーとしての学びなどたくさんして来た経験が、他の人の参考になることがあればシェアしていこうと思った。これは表現欲みたいなものだろうか。

そして言葉にしないと、たくさん経験していても自分でも忘れている経験がたくさんあると思った。自分の人生を振り返る意味も含めて、思いついたことを取り上げていた。

 

4に関しては、我々は、過去や未来ではなくて、「今、ここ」に生きている感覚が大事であると思うので、今自分で気がついていることを記録して置こうと思っている。年齢を重ねていくと、「今、ここ」にいるのが難しい。難しいというか、「今ここ」にいなくなって、未来に生きていること、あるいは過去にいきていることに気がついていない人が多い。「今ここ」にい続けることは以外に難しいのだ。未来生きている人は以外に多い。保険会社の語る未来に投影して自分の在り方を考えたり、過去の価値観やトラウマにひきづられていることなどは、今に生きているとは言い難い。

 

5に関しては、こうした大きい意味での全体性やニュートラルになることが、今、地球で暮らす我々一人一人に求められていると思うからだ。我々が自分のことだけでなく、他人のこと、社会のこと、世界のこと、他の生物のこと、地球のこと、宇宙のことなど、意識を広げていくことが大切だし、ロルフィングの発想も体の全体性を取り戻すということもある。また僕自身、専門やエキスパート的な発想をよりも、ゼネラリスト的、総合的、人文的な発想を持っている人間であることがあげられる。さらに社会的にも、個々になってしまった発想を今一度、全体的な発想に立ち戻って見直してみる時代に入っていると思うからだ。

 

またブログの整理は、もし読む人がいた場合、内容的な整理をした方が読みやすいと思った。(通常内容的なアーカイブ整理は、ブログを書いている人は皆普通にやっていることで、僕が怠けていただけだ。)

 

過去に書いたもののうち、適切でないものは整理していくいこうと思う。

 

書くことは自分が整理されるし、書いてみないとわからないことがあるので、毎日何かアップしていくという体制は今後も維持していきたい。以上9ヶ月書いて来て思ったことです。

 

なおこうしてここまでして来て振り返ること。振り返ったことで気がついたことを修正することをフィードバックという。ロルフィングは体の動きのフィードバックであるということを昔書いたので紹介しておく(→自分の本当の力を出すためには

またTOPの下の方に、Googleカスタム検索をつけた。サイト内の検索を行う際はご利用いただきたい。

 

書くことを整理することを通じて、自分自身を整理することが出来たらいいなと思う。その過程で気がついたことがあればまたシェアしていこうと思う。自分を書き出すことの価値については以前書いたこの本がおすすめである。(→参照)この本で紹介している10週間プログラムを自分でも実施して見た。ロルフィング10シリーズに似ていて楽しめた。そして自分がやりたかったことが見つかった気がする。

 

人生は、気づきによって、新しい転換を始める。それは書くことによっても起こるし、そしてロルフィングを通じて体の経験として感じたことでも起こる。それは気づきによって起こる。気づきは、学びとは違って、情報や知ることだけでなくて、今までの自分にない自分と、今、ここにある自分が繋がった時に起こる。気づきを重ねていくと、学びだけでは得られなかった生きている叡智や驚きや発見がたくさん、しかも早く訪れる。気づきが作る新しい自分の在り方。今後もセッションやレッスンを通じて提供していきたい。