意識と現実のギャップ

日本の社会は変わって来ています。

変わって来た現実に意識が合わなくて、苦しんだり、迷ったり、閉じこもったりしながら、無意識に全体性を探しているたくさんの人がいる。自分で人生を決めていけばいいのだけど、世間的な常識感に乗っかって安定して来た日本人のメンタリティには、まだまだ通過していかないといけないことがあるのだと思う。これは、経産省若手官僚の有志の方が作った昭和時代と平成時代で現実感がこれだけ変わって来ていることを表している図です。「家族」と「仕事」に関して、どれだけ「普通」が変わって来ているか、を割合で表しています。

 

昭和的な「普通」「常識」をコンプリート(完了)する人は、半数を切ってしまっています。その中で他人との関係性がうまく作れなくなっています。他人と違うことに踏み込めずに、孤立せざるをえない現実が浮き彫りになっています。新しいコミュニティ感覚が必要なことは分かってきているがその方法論でもがいている人たちも多いです。政治、経済、生活、教育、介護、様々な現場で、無意識の常識感と現実とのギャップがうまく対処できてない場面も多いのだと思います。

表現をまだ持ててない人たち。老人とか、子供とか、社会的弱者の在り方をみていると、一番顕著に現れているのかもしれません。現在の日本は豊かだけど、なんとなく感じている日本人の集合的無意識の違和感が蔓延しているのだと思います。

 

安定や表現という、人間の持っている基本的な現れが、意識と現実のギャップが身体に現れています。もはや表現だけとか、安定感だけでは、ダメな時期にきているのだろうな、そんな風にボディワーカーには思えます。ロルフィングではないけれど、統合的な発想や、自分の立ち位置や在り方に自分軸に置いた自分の体現が大事なんだなと思います。

そして社会には、色々な人がいて、ひとりひとりを理解して大事にしていく社会の成立を、日本人の無意識が待ち望んでいる風に感じます。「家族」と「仕事」の在り方での試行錯誤の時代がしばらく続いていくのでしょう。

あなたの今はどこに?、誰と一緒に時間を過ごして?、どうやって生計を立てていきますか?