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雄大な時間を取り戻す

久しぶりに能を見に行きました。最初の演目は、仕舞は砧でした。砧のストーリーはこんな感じです。

 

訴訟のため都へ上っていた芦屋の某(ワキ)は、三年目の秋、年末には必ず帰郷するという伝言を侍女の夕霧(ツレ)に託す。故郷へ下った夕霧は某の奥方(シテ)のもとへ向かうが、奥方は寂しい日々を嘆くばかりであった。やがて、遠くで里人の打つ砧の音を聞いた奥方は、「夫を思う妻の打った砧の音が、遙か遠く離れた夫のもとへ届いた」という中国の蘇武の故事を思い出し、慰みに自らも砧を打ち、感傷にひたる。しかし、再度の使者が来て、某は年末にも帰らないと告げられ、奥方は絶望し亡くなってしまう。妻の訃報を聞いた某(後ワキ)が急いで帰郷し、弔っていると、奥方の亡霊(後シテ)が現れて夫の不実を責めるが、やがて法華経の功徳によって奥方は成仏するのであった。

 

伝統芸能の面白さの一つに、時代背景や意識する感覚の違いというのがあります。

 

訴訟で3年。現代よりも短い人生の中で、3年家を不在する感覚。そして電話もメールもない時代。顔を合わせることが今ここで、遠くへ出かける時は、一生の別れにもなりうる一大事だったのだろう。どんな経済や関係だったのだろうか。どれだけ情念が込められた関係性なのか。

恋愛という言葉のない時代。身を焦がす思いがどれほどの情報力があったのだろうと。

すごく雄大な時間を生きているなと感じます。今の我々の社会は忙し過ぎていますね。

 

話は飛びますが、有名なこの歌も時間感覚が我々とはかなり違う。

 

日曜日に 市場へでかけ糸と麻を買ってきた

月曜日に おふろをたいて

火曜日は おふろにはいり

水曜日に ともだちが来て

木曜日は 送っていった

金曜日は 糸まきもせず

土曜日は おしゃべりばかり

ともだちよ これが私の一週間の仕事です

 

一つのことを2日かけて行なう。あとはテュラテュラと踊るだけという優雅な時間の使い方ですね。

これで生活が回るのだから素晴らしい。

 

さて我々は、いつからこんなに忙しい生活を送るようになってしまったのでしょう。スケジュール帳が予定で埋めつくされて、自己管理していきますね。割り振られた細切れの時間の中に私が埋没していきます。

 

セッションではいつもと違う時間に出会って貰っています。

 

 

 

 


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