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体の可能性

直島の「 ベネッセハウス」、「東横線渋谷駅」、「表参道ヒルズ」、東京ミッドタウンの「21_21 DESIGN SIGHT」などの建築家で有名な安藤忠雄展を見に行きました。生まれてからのひととなりに始まり、環境、企画、作品までの、彼の挑戦の歴史を振り返る大掛かりなものでした。

仕事量含め、彼のこのパワフルな在り方は大いに刺激になりました。

 

さて屋外にこの展示会のために7000万円かけて作られた教会もすごかったが、安藤さんで驚いたのは、安藤さんの体。2009年にがんが見つかり、胆嚢、胆管、十二指腸を摘出。スポーツジム通いをして体力強化のうえ完治してしまったそうです。そして2014年にはすい臓と脾臓も摘出した。さすがに当時は絶望したそうですが、週に3回スポーツジム通い、毎日1万歩ウオーキング、食事の際の咀嚼60回を励行している、と平然と発言してたそうです。

「この通り、内臓がなくても問題ない(笑)」とあっけらかんとしているという話。それだけ内臓を取っても人間は生きていけるのですね。

 

人間は、内臓含め全部で一つというホリスティックなボディワーカー的な身体感を持っていたので、歯の治療も、抜かずに温存しながらとしていた私ですが、この話を聞いて、ちょっと身体感を考え直さないといけないなと思ったりしました。人間って凄い!

 

今展も回顧展ではなく「経過報告」の様相が強く、安藤さん曰く、

「そりゃそうです。私は76歳ですが、あと20年、建築家としてやっていくつもりですから」と笑ったそうです、笑。