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モザイクなボディ

22歳の時にモスクワ経由で、イスタンブールに行きました。そこで初めて見たのがモスクにあったモザイク模様に心惹かれました。吸い込まれるような青から始まる羅列の妙技。周りに流れるコーランも臨場感あふれ、耳に届く。五感を全て持っていかれるような聖なる場所、包み込まれるような感覚の全体性が、この時のイメージで体に染みこみました。

 

モザイクという手法は古代の世界各地で使用されていました。紀元前2600年から紀元前2400年頃に遡るとされる「ウルのスタンダード」は、持ち運びできるサイズの箱状の木材の各面に、貝殻や赤い石灰岩、青いラピスラズリを埋め込んだモザイクで、軍隊の行進や饗宴の場面が描かれてます。マケドニア王国の宮殿のあったギリシアのアイギナ島では紀元前4世紀のモザイク画が発見されています。

 

 

さて、前置きが長くなりましたが、僕はセッションで身体に触れる時に、モザイクを感じるように触れていることがあります。体に触れていると人それぞれに違うモザイクがだんだんと姿を現われてきます。全体性を感じてくると、最初に全体を包むフィールドが現れて、そして斑のような模様が現れて体を覆っていく。そしてそれは段々とモザイクとして展開していきます。手を離すのはモザイクの模様が整ってきた頃。

 

クラニオセイクラル・バイオダイナミクスを行うようになってから、ずっと流れる流動体フローボディを感じていたけど、最近は、このモザイクなボディに触れていくというやり方も面白く思っています。

 

社会や世界が不透明で、自分がどこにいるのか、自分がどこにいくのか、人間関係の一歩外に出ると分からない情報過多の世の中です。本物と出会う為には本物と出会わないとそれはマトリックス空間を生きているとも言えます。現実の中に、本物と出会い、自分を感じられるボディを手にして欲しいと思います。

それは目で見えるクリアな姿ではないけれど、確実にあなたを本来のあなたに出会わせてくれます。

あなた本来の体を取り戻す、モザイクな感覚的なアウェアネスを通じて自分に戻るセッションを提供していくという来年への自分のワークの方向性を記して、今年最後の綴りを終えたいと思います。来年もよろしくお願いいたします。