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標準からの脱却

標準世帯とは、夫婦と子供2人によって構成されている世帯の形態を意味する言葉です。1960年代以降は4人家族が急激に増え、子供の数は2人が主流になり、既婚女性は専業主婦という家庭が6割を占めていました。

 

その後標準世帯というのは減少し続けてきており、現在最も多い世帯の形態は単身世帯となり、標準世帯という統計が最近はなくなる傾向で、先ほど見た統計だと専業主婦世帯の割合は15%以下になっているようです。社会が確実に変わってきていて、社会制度と我々の認識が徐々に、慣習と常識を変えていく時代です。つまり標準という考え方を手放す時代と言えます。

 

我々は記憶を参照に現実を組み立てる傾向があり、そして社会的な慣習や習慣、それからその文化で流通している神話やライフスタイルを無意識下で採用しながら、無意識的に、自分の発想や意見を作り上げています。日本人は標準という物差しを無意識に採用しながら生きてきたため、標準以外の物差しが少々苦手です。

 

新しい社会の常識にアップデートを計ると、生きやすくなる可能性が高いです。自分の中の常識でなく、社会的な環境に身を委ねると、生きやすい状況が見えてきます。

 

近年脳の研究が進み、認識や記憶のメカニズムも解明され、人間の脳は、可塑性があり、現実的になればなんどもアップデイトできる可能性がたくさん解明されています。アップデイトしていく情報は、本には書いてなくて、どこに書いてあるかというと、あなたの身体に、頭の中に記録されているのです。

それは何か別の新しいことではなくて、まずやることはニュートラルに戻るということです。それから全てが始まります。