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美術的身体と出会う

普段、身体そのもの、或いは、解剖学図鑑を眺めることが多いですが、体の見方というのは、解剖学的な見方だけではありません。



少し別の視点から身体を見てみると、身体に関する別の文脈が見えてくることがあります。

もともと身体というのは、医学的にだけでなく、例えばレオナルドダヴィンチに始まる、美術的な見方というのも存在しますね。

 

身体をいかに描くか、こういう本をみて意外に参考になるのが、図に書いてあるコメントです。当然ですが、医学的とは違うことが書いてあり、なるほどな。。。って思います。


 

同じところも多いです。下記の絵のように、3軸(で身体や身体の動きを見ていくという部分などは、ロルフィングでも同じ見方をします。また身体のラインや水平面の同期をとっていく部分なども、ロルフィングでも行います。身体を描くことと同じような視点もロルフィングにも存在しますね。

 

多元的に身体を見ていくということも、身体性を理解していくときには必要なことであると思います。枠の外に出て枠の内部を眺めてみる。すると、自分に関するとんでもない発見があったりするのです。色々な身体的な違和感を感じる人がいますが、違和感には、意識が気がついてない事が含まれていることが多いです。この本を眺めながら、僕は沢山の発見がありました。

 

 

 

 

 

   

筋肉・骨の動きがわかる美術解剖図鑑

デッサンを学ぶために必要な詳細なイラスト、解剖図を豊富に掲載。

 

美術学生および医療関係者必読の書。

 

 

 

偉大な画家、例えばミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ティツィアーノ、デューラーらは皆、解剖学を学ぶ必要があると感じていた。これは、モデルを選び、最も適切なポーズを見いだし、構図を決定し、作品にディテールを加える際に、解剖学や生物学の知識がなくてはならないものだからだ。これらの知識はまた、画家の観察力の幅を広げると同時に、芸術的ビジョンを高め、形状に対する感覚を研ぎ澄ます。

 

本書では、人間といくつかの動物の解剖学的構造をイラストで表し、それらの比較をすることで、必要な知識が得られるようになっている。