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成長の限界

 

子供の頃、小学生から、毎年1学年づつ上がり、中学生になるとちょっと成長した感じがしました。

 

やがて高校になりまた少し成長、大学生や専門学校などに進んだ時は、成長の意識よりも、別の意識に移っていることも多いでしょう。そのあとは、成長というよりは、目の前のこと、経済、立場、地位とか、関係性の変化に応じた役割、あと気になるのは老化などしょうかね。

 

しかし成長するという思想は、我々の無意識下で働いていて、成長を感じられなくなると、無意識下で違和感が始まります。もっと成長したい、成長してないと、少し寂しい感じがするのかもしれません。

 

さて人智学のシュタイナーは、人間性の成長に関して一つの指針を残しています。7年ごとに時代をわけてテーマを紐解いていくように過ごす感じです。僕が20代にシュタイナーに出会って、当時この区分けで自分を再構築し始めていました。元来飽きっぽく7年ごとに、自分を再構築するなんて、なんて自分の本質を分かってるアイデアだと興味を持ち、自分の指針として作っていたのかもしれません。

 

思い返してみると、この通りにきているような感じもしますし、少しズレを感じた時は修正してきたように思います。そんなに難しく考える必要はないと思います。要は成長の方向性を7年おきに、現実に合わせて少し変える感じです。ちょっと照らし合わせても面白いかもしれませんのでご紹介します。

 

 

0~7歳・・・身体が成長する時。安心・喜び・愛情を受け取る時代

7~14歳・・・心が成長する時。芸術や人間性や自然の美を感じとる時代。

14歳~21歳・・・思考の力が育つ時。真実のある世界観を受け取る時代。

21歳~28歳・・・世界や社会認識力が育つ時。関係性を育てる時代

28歳~35歳・・・人生の危機に向き合う。ライフスタイルの構築の時代。

35歳~42歳・・・精神的な生き方へ向かって。自分に真に大切なことを問うの時代。

42歳~49歳・・・人生の後半をどう生きるか。葛藤し、善悪を超えた先にある価値への気づきの時代

49歳~56歳・・・人生の完成に向かって。芸術的創作・美への意欲、渇望、創造性の時代。

56歳~63歳・・・人生を完成させる。真に自分らしく生きる、本質・エッセンスを求める時代

63歳〜70歳・・おまけの時代だそうです。おまけはお楽しみ。その人ごとに違うおまけのようです。

 

 

シュタイナーは、人生は72年ほどと考えていたようです。奇しくも日本の現在の健康寿命は2016年は72.14歳、女性は74.79歳。現代日本は長生きになりました。健康寿命以降も生は続いていきます。平均寿命は84歳あたりでしょうかね。

 

 

成長の限界「人類の危機」についてのレポートが出されたのが1972年。あれから48年。文明はブレーキがかかったのか、さらに成長へ加速してしまったのか、よくわからないけど、異常気象も、温暖化、寒冷化の話も、常になっていることを考えると、成長を簡単にはやめれない現実もあったのでしょう。

 

 

人間社会の成長は続いてきました。活性化して、バブル崩壊し、鬱が来て、引きこもり、そこから、少子高齢化も社会構造の変化、そして今年、コロナがやってきました。これから始まるwith コロナの現実を、今、全ての人が、それぞれの立場で感じています。個人も、社会も、企業も、国も、世界も、未来も。

     

 

とりあえず病的状況からは脱して、自らの心身の力に気づいていく健康に生きていくというのが、ホリスティック的基本形です。ホメオタシス、安心できる心身から、人生を再構築していきましょう。今提供しているボディワークプログラムは、そんな社会変化に対応していくもの、そんな気がしています。次はサバイバルですか、サナスタビリティーですか、シフトですか。1人づつ違うと思います。