ふと、2017年に書いた「身体の次の進化」についての記事を読み返していました。
ロルフィングをはじめとする身体へのアプローチは、私たちの身体に「進化の可能性の次の段階」へのシフトをもたらすものだと、当時から考えていました。
あれから数年が経ち、社会の「脳化」と情報化の波は、当時想像していたよりもさらに速いスピードで加速しています。生成AIをはじめとするテクノロジーが日常に溶け込む中で、私たちはどうやってこの時代に対応していけばいいのでしょうか。
それは、脳という情報処理装置だけをアップデートするのではなく、人類がこれまでの歴史で身体に蓄積してきた体験を「全部連れて次へいく」感覚なのだと思います。
知らないもの、無意識のうちに埋もれているもの、脳だけでは捉えきれないもの。それら「体という全体性」を持って自分の現実を感じること。これからの時代を生きる私たちの身体は、一体どこへ向かうのでしょう?
すべてをデジタル化した自分情報でしょうか?テクノロジーとの融合でしょうか?それとも、人間の生々しくも豊かな「身体性」を全部連れて行きますか?
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私たちホモ・サピエンスの身体の基本構造は、約3万8000年前から変わっていません。
かつて共に暮らし、愛し合ったネアンデルタール人の遺伝子は、近年のゲノム解析によって、
現代の私たちの内にも確かに息づいていることが科学的に証明されています。
彼らは姿を消しましたが、進化のバトンをそっと渡し、今も遺伝子の中から私たちの生存をサポートしてくれている――そんな風に感じています。
では、その変わらない「ハードウェア(遺伝子)」を持って生まれた私たちが、
個々人として今できるアップデートとは何なのか。
ひとつの鍵は、「神経系のチューニング」と「環境との応答」にあります。
私たちの身体は、日々の生活環境や、いま・ここで感じる「安心感」、
そして他者とのつながりによって、どの遺伝子のスイッチをオンにし、オフにするかを常に選択しています。
テクノロジーがどれだけ進化しても、それに振り回されないための強力なアンカー(錨)となるのは、地に足のついた身体感覚です。過度な緊張や防衛モードから神経系を解放し、「ここは安全だ」「世界とつながっている」という感覚を身体全体で取り戻していくこと。
これこそが、私たちが個々人でできる最大の、そして最もソマティック(身体的)なアップデートなのかもしれません。
さて、私たちは今、身体と共にどちらの方向を向いて歩いているのでしょうか。
そんな壮大な歴史と「いま・ここ」のつながりを感じながら、セッションの時間を楽しんでいただけたら幸いです。
