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体と心の密接な関係

認知行動療法の講習会に出てきました。心理学テーマでもスキーマを変えることを目指す。思い込み。無意識のクセ。

スキーマというのは、心理学や認知発達の理論において心理的な描写(心象、概念)のこと。

身体も同じです。ロルフィングでもボディスキーマに働きかけて、体のクセや無意識の思い込みを更新させていき、ボディイメージを変容させていきます。自分の体感が変わるなんて誰も思ってないので、初めてロルフィングを受ける方は、少し驚きを持つ方が多いです。

 

さてボディイメージが変わってくるとどんなことが起こるかというと自分の思う普通に少し変わってくることになります。例えば今まで歩幅がこんな感じだったのに、広がっている!とか、今までよりも踊っていて、頭のポジションが違う、とか、手の表現力が違うとか、その人の普段の身体知性によって、別の変化を感じます。

 

つまりある種の体のクセを手放したってことになるます。重力を感じた動きの統合を果たした身体を感じていくことになるのです。変わらないと思っていたことが変わる不思議。このコペルニクス的転回で、あなたの身体との関係を更新していきます。

 

あるいは、別の場面では、身体を戻していくことになる場合もあります。この肩こりや腰痛の一原因は、ある種の無意識的な感情や日常的なストレスを想定している場合があり、一番の原因が自分の身体の無意識な思い込みやクセだった!なんてことは知りたくないですものね。

 

 今日は認知行動療法でも、そうした、無意識的な思い込みを、再認識して更新していくことにより、違和感や葛藤から少しづつ抜け出ていこうとする場面があり、やっぱり心も体に似たような構造があるのだなと思いました。無意識になっていることを、手順を踏んで再認識していくことの大切さ、気づき、アンラーニングの効果を、再認識しました。

 

身体を探っていくと、どうしても心のテーマが出てくることがあり、最近は心理学的な勉強もしています。文脈を追いながら、心理学でいうナラティブ・アプローチを取り入れたロルフィングも提供できたらいいなと思っています。10回のシリーズは、体だけでなくて、心にも変容をもたらす画期的な手法なんだと、再認識しています。