こんばんは。
今日は、川について考える機会がありました。その時、昔みた映画「うみやまあひだ 〜勢神宮の森から響くメッセージ〜」のことを思い出しました。
この映画は、森と海、そしてその間にある「流れ(川)」が織りなす自然の壮大な循環と、それが育む生態系のメッセージを私たちに投げかけます。
古来、日本人が大切にしてきたこの「間(あひだ)」の関係性。
近代化の中で見失ってきた、自然との調和という叡智を、1300年続く伊勢神宮の式年遷宮の中に見て取る貴重な映像でした。
自然の「間」と、体内の「流れ」
ドキュメンタリーを見ていて、ふと身体のことが頭をよぎりました。
山(コア)と海(アウター)を繋ぐ川の流れが自然界の循環を司るように、私たちの体にも同じ原理が働いているのではないでしょうか。
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コア(体幹)とアウター(四肢・外界との接点)
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その「間」を繋ぎ、構造と機能を調和させている筋膜
この筋膜こそ、体内の約70%を占める水分を豊富に含み、全身を一体的に包み込む「結合組織」です。それはまさに、自然界の森と海を結びつける「流れ(川)」と同じ役割を担っています。栄養を運び、老廃物を回収する血管と共に、筋膜はその「流れの淀み」を生む、あるいは解消する「場」または「環境」として身体の「生態系」を育んでいるのです。
私たちが「自然の一部」である以上、体の不調やアンバランスも、この「間(あひだ)」の淀みや「流れ」の滞りから生じている、と捉えることができます。
100年先の自分へ、1000年先の未来へ、私たちに残せるもの
伊勢神宮のメッセージは、私たち一人ひとりの体にも通じています。自分の体という小宇宙の「間」と「流れ」を大切にすることが、持続可能な健康への道であり、ひいては自然と共生する未来へと繋がっていくのではないでしょうか。
あなたの体の「川の流れ」は、滞っていませんか?
この興味深いメッセージを、ぜひご自身の体感から探してみてください。

