セッションの感想:防御の終焉と「幹のような」統合【40代、女性】
「セッションを受けるごとに、右をかばい左に負荷をかける動きをしていたことに気がつかされました。右脚から動ける自由、右側に体重を預けられる安心感は、信じられないほどの解放感を与えてくれます。もう、『くねくね人形』ではありません。歩くと、脚は股関節よりもっとお腹、腰骨辺りから出ている感じがします。そして、幹のようなものが私の身体に通っていることを身体が教えてくれているのです。」
【タイトル】ライフシフト・セッション:7セッション・探求の記録(第4回)
第3セッションで「捻じれた感情」が解放され、「自己表現」への決断に至った後、第4セッションは、「コア(胴体)と四肢の接続」という、身体の垂直軸の統合に焦点を当てます。
彼女の身体には、長年「右側をかばう」という無意識の防御戦略が固定化されていました。その結果、下肢は「てんでんバラバラな、くねくね人形」のような状態で、せっかく獲得した地面への安定感(足裏の吸着力)を活用できていませんでした。
このセッションは、自己防衛の終焉と、「流動的な居場所」が「幹のような強靭な軸」へと昇華する、構造的な「集約的統合」の記録です。
●第4セッション後の気づきと変容の記録
セッションを受けるごとに、立つ歩くという日常の動作ですら、右をかばい結果的に左に負荷をかける動きをしていることに気がつかされました。右脚から動ける自由、右側に体重を預けられる安心感、そこから得られる右脚の自立感は、私に信じられないほどの解放感を与えてくれました。
一方で、右膝の痛みが続いており、歩き方が歩きたての子どものようにぎこちないものになっている認識がありました。足と地面がまるで強固な磁石のN極S極のようにしっかりと吸い付き安定感を与えているのに、脚がてんでんバラバラな感じがして、「くねくね人形」のようだと思っていました。
セッション4後、立つと重心は前へ、脚のラインが外側にあったものが内側にあることを感じます。歩くと、脚は股関節というよりもっとお腹、腰骨辺りから出ている感じがします。以前は足が出てそれから体重が追いつく感じだったものが、前に出した足に体重が乗って進みます。重心移動が速いのです。
そして、右膝の痛みがなくなっていることに気が付きました。もう、くねくね人形ではありません。幹のようなものが私の身体に通っていることを身体が教えてくれているのです。
●ロルファーの洞察:防御の終焉と、AIR-COREの強靭な幹への統合
第4セッションは、**「防御のコスト」が「存在の効率」へと転化する瞬間でした。クライアントを長年支えてきた「右側をかばう防御のノイズ」は、右膝の痛みと「くねくね人形」という構造的な分離(ノイズ)**を生み出していました。
足裏の安定感という物理的な基盤(N極S極)を獲得した後も、身体がバラバラだったのは、**コアと四肢を結ぶ「幹」**が、防御によって切り離されていたからです。
「脚がお腹、腰骨辺りから出ている」という感覚は、下肢の動きが「AIR-CORE(澄んだ軸)」の動きと統合され、「重心移動の速さ」という生命エネルギーの効率的な活用が可能になったことを示します。防御が終わり、エネルギーが**「幹」へと統合された結果、右膝の痛みという構造的なノイズ**は消滅しました。
この「幹のような統合」の感覚こそが、「流動的な居場所」が人生の激流の中で、いかなる加齢や不調の現実にも抗うことなく、創造的に自己を推し進める強靭な軸を獲得した証なのです。
