初めに直感ありき - 古代エジプトのヒエログリフから紐解く、ロルフィングの奥深さ

古代エジプトのヒエログリフで「テツボディワークス」を表現すると、なんとも神秘的な文字列が現れました。

 

 

𓏏𓇋𓏏𓅱𓃀𓍯𓂩𓇋𓇌𓅱𓄿𓄿𓎡𓅱𓋴𓅱

 

 

もちろん、解読不能です。しかし、鳥のような記号が多いことから、ロルフィングのセッションで重視される「鳥瞰図(bird's-eye view)」の視点と、どこか通じるものを感じます。

 

鳥瞰図とは、全体を俯瞰的に捉える視点のこと。地図やドローン映像のように、高所から広範囲を見渡すイメージです。ロルフィングでは、身体をこの鳥瞰図の位置から捉え、全体的なバランスを調整していきます。

 

 

ロルフィングの創始者、アイダ・ロルフは、エジプト滞在中にこの施術のアイデアを直感的に得たと伝えられています。その後、彼女と弟子たちの試行錯誤を経て、現在の10シリーズという体系が確立されました。

この「初めに直感ありき」という言葉は、ロルフィングの起源を語る上で、非常に重要な意味を持ちます。新しいアイデアは、論理や理屈だけでは生まれません。直感的な閃き、そしてそれを信じる勇気が、新たな道を切り開くのです。

 

 

10シリーズは、各セッションごとに目標(レシピ)が設定されており、クライアントと共にその目標に向かって施術を進めていきます。しかし、同じレシピでも、ロルファーによってアプローチは千差万別。料理人が同じ食材でも全く異なる料理を生み出すように、ロルファーはそれぞれの個性と経験を活かし、クライアントに必要な施術を提供するのです。

 

コロナ禍を経て、人々の身体と心の状態は大きく変化しました。それに伴い、私のロルフィングも多様性を増しています。身体だけでなく、心や意識にもアプローチし、まさに十人十色のセッションを提供しています。

身体は、奥深く、未知なる可能性を秘めた宇宙のようなものです。ロルフィングは、その宇宙を探求し、本来の輝きを取り戻すための羅針盤となるでしょう。

 

 

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