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ロルフィングの基本的な話

無理ない身体、最適化した機能的な身体というを何度も話しています。

少し噛み砕いてみます。

 

 

「無理ない最適化した機能的な身体」とは、自身の身体にとって最も自然で効率的な状態を目指し、日々の生活や活動を快適に送れる機能性を重視する考え方です。

 

例えば身体について考えると、まず目指すのは、静止した状態での、無駄な力の抜けた自然な姿勢です。その上で、自身のセンター感覚、体の真ん中を感じ、無理のないまっすぐな体という状態を目指します。そして、そこに動きが加わります。動いている最中の安定感、軸からのスムーズな連動が、無理なく機能的に行われているかどうかを、確認しながらセッションを進めていきます。

 

こうした基本的な立ち姿勢や身体の使い方、ベーシックな動きを無理なく実現していくのが、一般的に「10シリーズ」と呼ばれるロルフィングの基本コースです。個人的な身体の違和感や歪み、痛みなどは、このニュートラルで機能的な状態を目指す過程で改善されていきます。

 

姿勢においては、バランスが重要です。前後、左右、上下、そしてウチとソトといった感覚を養いながら、バランスを多角的に整えていきます。動きにおいては、「機能的なバランス」が重要になります。無理のないスムーズな動きができているかを確認しながら、体の動きを引き出していきます。

 

ヨガやピラティスも同様に、機能的なバランスを整えるボディワークだと思いますが、ロルフィングは運動ではなく、施術と知覚トレーニングによって、身体そのものの構造や機能を変化させていくという特徴があります。

 

そのため、ヨガやピラティスの先生方やダンサーの方など、体の使い方を専門とする方々もロルフィングを受けられることが多いです。私のセッションでは、こうしたプロフェッショナルな方々への施術が3割程度を占めています。

 

逆に、日常的に運動をしない方や、これから運動を始めようと考えている方などにとっては、体がニュートラルで機能的な状態である方が、より動きやすく、怪我をしにくくなるため、ロルフィングはおすすめです。

 

基本的なことではありますが、改めて書き記しておきます。