インタビュー  井上陽子さん【プロゴルファー】

 

ロルフィングは、その場の変化だけでなく1、2ヶ月経ってからスイングの変化に気付いたり、後からジワジワと効果が出てくるのが素晴らしいですね。マッサージや他の施術とは全然違うものだと感じています。

プロフィール

プロゴルファー。1996年にLPGA新人賞、日本プロスポーツ新人賞を受賞。その後、ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント、グンゼカップワールドレディスゴルフトーナメント、東都自動車レディースプロゴルフトーナメント、JLPGA明治乳業カップなどの大会で優勝。

 

 

 

セッションの感想

体の軸の取り方やポジションを意識することはゴルフをする上で大事なことです。トレーニングでは、最大限に体を動かす為にはどうしたらいいをいつも考えています。ゴルフをしているとどうしても体が歪んできてしまい、いいパフォーマンスがだせなくなることが多いからです。

 

ロルフィングを受けてまず思うのは、重力に対する感覚や認識力が向上したことです。例えば、「軸に対して体の各部分がどう動くか?」とか「重心に対してどのポジションをとれば自分の軸が作れるか?」などが、ロルフィングでの「重力との関係性」で得られた感覚は貴重な体験になりました。これらの感覚は、体のパーツひとつひとつの可動域が増え、動きやすくなり自然なスイングに繋がります。また動作の負担も少なくなる為、今後ゴルフを長く続けていく上での体作りやボディケアとしても役立つことだと思います。重力との調和ということは本当に大事なことですね。


それから「筋膜感覚」というか、体が繋がっているという感覚を感じたことに新しい発見がありました。これまでは体が繋がっているという発想はあまり意識せず、テクニックやイメージで補正しながらスイングを合わせていたよう思いますが、ロルフィングで筋膜のラインという全身の感覚を持てたことにより、全てが繋がっている中で各パーツの繋がりがイメージの上にゴルフが出来るようになりました。

 

私の場合、どうしても左重心になり過ぎて、右の股関節に負担をかけ、重心の左右差の上でどうにかバランスを整えている感や、振って来るときのバランスのズレ感、また片足だけで打ってる感などある中でゴルフをしていましたが、ロルフィングでそれらは改善され、昔とは違う感じで自然にスイング出来ています。セッション前後の写真をみても分かるのですが、体は随分歪んでいたなと思いますね。


ロルフィングが面白いと思うのは、ジワジワとくるということです。普通の施術やマッサージは、施術後すぐに変化や改善するものが多いのですが、その効果の継続は難しく、また元のパターンに戻ることが多いのです。しかしロルフィングは少し違っていて、施術後の変化や改善ももちろんありますが、その後の日常生活やトレーニングの中でジワジワと変化してくるのです。施術後1、2ヶ月経って変化に気が付くこともあるんです!このじんわりと育っていく体感は、ロルフィングならではのもので、自分の体との対話力はずいぶん付いた気がしますね。

 

先日ハワイに行く機会があってノースショアの砂浜を歩いていた時のことです。ズボズボと深めの砂浜に足を置くように歩いてた時に、足からのコアの感覚が開いてきて歩いているのが本当に楽しく感じることがありました。体のコアの感覚を感じて動いていることは、体を使う上でもの凄く大事なことであると実感しました。私は足の小指の第2関節に古傷があるのですが、その小指が目覚めて砂を掴んで来てる感覚があったのです!感覚の少なかった小指のパフォーマンスが愛おしく、「体って繋がってきているなあ!」と少し感動を伴って嬉しく思えました。もちろんハワイの開放的な雰囲気もありますが、ロルフィングが後からジワジワきた素敵な体験の一つです。



ロルフィングを受けた経緯

受けようと思ったのは、肘を痛め、手術の為に入院する前のタイミングでした。入院してしまうとそのまましばらくベッドで寝ている生活になるのにこんなに体が歪んだままだと、手術後に思うように動けなくなるのでは?という不安感があり、入院前にせめて体を整えようと思ったのがキッカケです。また友達から、「歪みを治すのには、ロルフィングがいいよ」と薦められたのもあります。


セッションで印象的だったこと

印象的だったこととしては、シリーズ後半のセッションで、足から上半身へと繋げていくエクササイズです。この体が繋がってくるという感覚は印象深い体験でした。この感覚を持ってゴルフトレーニングすると効果が断然出ると思います。パターの時のYips(イップス)は脳からの誤動作と言われますが、体が繋がることにより減ってくると思いますね。

また筋肉だけでなく骨格に対する示唆や気づきも新鮮な印象で受け取れました。これらはプレーでの安定感や安心感に繋がってくると思います。重力に調和しているというのは本当に体を動かしやすくなると思いますね。


施術者について

ロルフィングで行うのは「感覚」という分かりにくいもの。吉田さんは、表現の方法が豊かで分かる為に色々な説明をしてくれるので、イメージや想像が膨らみ感覚が掴みやすかったですね。例えば動きのトレーニングでは普段意識しない感覚を使って体を動かすのですが、やはりイメージ出来ないとなかなか動かせないし、頭で分かっても体で動かせないことが多いのですが、こういう時も「今の動かし方を感じる」「動きの構造的な解説」「動かす為の示唆」「新しい動かし方でのイメージ化」…という感じで、順序立てて進めて貰えたのはとても理解しやすかったし、記憶に残って、さっき話したジワジワ感にも繋がっていると思いますね。

またウォーキングポールやバトンといった道具を持ち出したり、動きをイメージする言葉の種類が豊富で、次は何が出てくるのだろう!と新鮮な気持ちで臨める楽しいセッションでした。