ロルフィングのセッションでは、「ボディリーディング」を行います。クライアントさんに立っていただいたり、歩いていただいたりといった基本的な動作を通して、現在の体の状態をチェックするのです。
「立ち姿勢や歩き方の中には、その人の人生が現れる」とアイダ・ロルフは言ったと記憶していますが、まさにその通りで、姿勢には普段の生活やライフスタイル、そして心の状態が如実に表れます。
セッションでは、体の状態を丁寧に認識していただきながら、ご自身の体が本来持っている楽な状態、自由な状態を体験していただくように進めていきます。呼吸が楽になったり、体の感覚に意識が向いたりすることに気づいていただくのです。体の制限や無意識化された抑制には、過去の怪我や心理的な状況、出生時のトラブル、トラウマなども影響しています。それらは無意識の領域に深く潜み、背骨や内臓、さらには脳に潜在しているとも言えるでしょう。
体を開いていくということは、重力と調和した体感覚を再び取り戻し、自然体へと還っていくプロセスです。それは、自身が無意識のうちに作り上げてきたパターンを手放し、心身をリセットすることに繋がります。体が自然な状態を取り戻すと、心もまた自然になるのでしょうか。私のクライアントさんの中には、人生が大きく展開していく方が少なくありません。生理不順や腸のトラブルが解消されたり、ぐっすり眠れるようになったというお話もよく伺います。自然体になることで、本来のバランスが取り戻されるからかもしれませんね。たまに「結婚しました！」とか「妊娠しました！」といった嬉しいご報告をいただくこともあります。もちろん、それがロルフィングの直接的な効果とは言い切れませんが、自然体でいることが、そうした変化を引き起こす可能性もあるのではないかと感じています。（^ ^）