(2021年9月3日執筆、2025年1月1日改訂版 )
新年、明けましておめでとうございます。
2026年の幕開けは、夜空の大きな「光」と共にやってきました。1月4日の未明、三大流星群の一つ「しぶんぎ座流星群」が極大を迎えました。見られる方、みられた方はいらしゃいますか?
しぶんぎはこう書きます、「(四分儀)」。
(しぶんぎ流星群:参照国立天文台)
この星座は、実は今はもう公式な地図からは消えてしまった、いわば「失われた星座」です。
存在しない場所から光が降り注ぐ。(そんな風に思われる方も、いらっしゃるかもしれませんね。)さて、そんな不思議な名残を感じながら、新しい年を新たにしてもらえれば幸いです。
今年もよろしくお願いします。
脳内を駆け巡る「流星」
かつて、あるお母さんから伺った話を思い出します。
「コロナ禍の今、息子たちが計画している『流星群を見るお泊まり会』を許していいものか。何かあったら責任は取れるのか……」
彼女の脳内を駆け巡っていたのは、常識、良識、不安、そして「見せてあげたい」という願い。 それはまるで、激しく交差する流星のようでした。
私たちは迷うとき、脳の神経ネットワークがフル稼働し、情報の「密度の濃い」時間を過ごします。 物理学的に言えば、流星が発光する瞬間、そこには電子の濃度が急激に高まる「プラズマの筋」が生まれます。 それはわずかな時間の間に大きく変化し、拡散して消えていく。 「流星が消える前に願いを言うと叶う」という言い伝えは、この圧倒的なエネルギーの集中と、そこから生まれる新しい神経のつながり(知覚)がもたらす「ミラクル」のことだったのかもしれません。
デジタルを置いて、重力を感じる
しかし近年の私たちは、そのエネルギーを「スマホの画面」という小さな枠に閉じ込めすぎている気がします。 夜寝ても昼間眠くなってしまう。そんな悩みを持つ方が増えているのは、流星に願いを託す代わりに、スマホの中の「自分ではない誰かの言葉」ばかりを追いかけているからではないでしょうか。
言葉は、何かを「定着」させてしまいます。 でも、宇宙も私たちの身体も、本来は絶えず「Flow(流れ)」のなかにあります。
私の自宅の窓からは、南の空しか見えません。 そこには今、冬の1等星たちが描く「冬のダイヤモンド」が巨大な六角形を描いています。 何百光年という距離を隔てた光を、網膜で、そして身体の感覚で受け取ってみてください。
1月3日から4日にかけては満月が近いため、空はかなり明るく見れない人が多いかもしれません。
でも、それでいいのです。 月明かりに照らされた夜空を、ぼんやりと広く眺めるだけで、私たちの視神経は緩み、左脳の「分析」は心地よい「静寂」へと変わります。
宇宙を形作っているのは重力です。 地球という巨大な質量に引き寄せられ、地面に足をつけている感覚(グランディング)。 その重力を身体で感じるとき、私たちは宇宙という大きなリズムと同期(シンク)し始めます。
2026年、素の自分に還る
望遠鏡のレンズをのぞくように、自分の内側の感覚をのぞいてみてください。 言葉を少しお休みさせて、ただ宇宙の重力に身を任せる。 嵐が過ぎ去ったあとのような静かな心地よさのなかで、あなただけの「素の自分」が呼吸を始めるはずです。
冬の夜空を楽しむために、少しだけ「心のゆとり」というレンズを自分に贈ってあげてください。 どうぞ、暖かくして。 あなたの2026年が、素晴らしいあなたのFlow(流れ)と共にありますように。
【新年の星空お役立ちツール】
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星空アプリ: →『Star Walk 2』 (音楽が幻想的で、ただ空を眺める時間を豊かにしてくれます)
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星座マップ: →アストロアーツ『星空年鑑 2026』
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天体望遠鏡: 自身の「目」と、リラックスした「身体」こそが、宇宙をのぞく最高のレンズです。
※引用させて頂いたので、一つだけ紹介させてください。→国立天文台望遠鏡キット
