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新しい臓器の発見から知る、私たちの体の不思議

 

 

「ヒトの体はすべて解明されている」そう思っていませんか?

しかし、医学の世界では今もなお、新しい臓器や器官の発見が続いています。長年当たり前だと思われていた体の構造が覆されるような発見が、病気の治療法を大きく変える可能性を秘めており、世界中の研究者たちが注目しています。

 

 

 

 

 

最近の驚くべき発見

 

近年、特に話題になった新しい臓器・器官の発見をいくつかご紹介します。

  • 喉の感覚器官: 喉の奥に、苦みなどを感じ取って咳や嚥下を引き起こす、新しい感覚器官が発見されました。ビールを飲んだときの「のどごし」といった感覚にも関わっている可能性が示唆されており、私たちの食体験の解明にもつながるかもしれません。

  • 管状腺: 喉の奥、鼻腔と咽頭のつなぎ目から、これまで知られていなかった唾液腺の集まりが見つかりました。この「管状腺」の発見は、頭頸部がんの放射線治療に影響を与える可能性があり、治療の副作用を減らすための研究が進められています。

  • 間質: 臓器と臓器の間にある「間質」と呼ばれる組織が、単なる隙間ではなく、体全体に広がる液体のネットワークとして機能していることが明らかになりました。このネットワークが、がんの転移や炎症に関わる新しい器官である可能性が示唆されています。これはボディワーク的にはある程度お馴染みであったりします。

 

 

 

そもそも「臓器」と「器官」の違いとは?

 

 

これらの発見を知ると、「そもそも臓器って何だろう?」という疑問が湧いてきますよね。生物学の世界では、「臓器」と「器官」は厳密に区別されています。

  • 器官(Organ): 複数の組織が集まって、特定の機能を果たす構造物。心臓、肺、目、皮膚など、特定の働きをする体のすべての構造物がこれにあたります。

  • 臓器(Viscera): 器官の中でも、特に体内の主要な器官を指す言葉です。内臓とも呼ばれ、心臓、肺、肝臓、胃、腸など、生命維持に不可欠な役割を担うものが該当します。

つまり、すべての臓器は器官ですが、すべての器官が臓器というわけではありません。

例えば、皮膚や目は器官ですが、一般的には臓器とは呼ばれないのです。

 

 

 

 

私たちの体は未だ多くの謎を秘めています。科学技術の進歩によって、今まで見えなかった体の働きが明らかになることで、病気の診断や治療法に新たな道が開けるかもしれません。私たちの体がいかに複雑で神秘的であるか、改めて考えさせられますね。

まだみぬ身体感覚は、まだ見えぬものかもしれません。あなたは10シリーズでどんな感覚に出会うでしょうね。