ワンチームで突破する

ロルフィングに終わりがあります。「10シリーズというのは10回で終わりです。」というと驚かれる方がいます。「始まりがあり、終わりがある。」この世の摂理の一つだと思うのですが、なかなかこのコンセプトを理解してもらえないことがあります。

 

終わってしまうのですか?

 

 シリーズとしては一度終わりますが、関係性がなくなる訳ではないですね。


終わってしまっても必要な人とはまた出会うものです。 ある目的の為に集まって、目的を成し、そしてまたそれぞれの生活に戻っていく。またある目的が生まれたら集まって、目的を成し、そしてまたそれぞれに戻っていく。とても健全なスタイルのような気がします。


その目的がたまたま健康だったり、何か取り組まれているスポーツだったり、違和感の解消だったりするだけで、10シリーズを成し遂げたこのワンチームの感覚は、生涯続いていくものです。



これは制作時代とロルファー時代、特に変わることのないスタンスです。

 

職能的にセッションでも、ワークショップでも、講座でも、またプライベートでもあまり変わりなく、飲み会でも、サークルでも、家族でも、どこでも同じような気がします。


ワンチームでいく為には、自分のスペシャリティと興味と主体者感覚が大切なんだと思います。自分の心身も、自分ごと化し、セルフの力を付けていく、健康力、調整力、レジリアンスな心身の力、リソースを増やすことをサポートしています。

 

このロルフィングのコンセプトは、前職のプランニング&クリエイティブを掲げた会社立ち上げ当初からのユニットというスタンスにとても合ったものでした。それから僕はロルフィングの基本コンセプトに恋をして?、ロルファーへの道を歩み始めた感じです。


それから9年目になります。アドバンスロルファーになったあたりから、マインドテーマにも対応し始め、身体だけでなく、心身テーマでのセッションを提供してきました。

 

そして、自己変容、人生の正午、喪失や家族、関係性、発達障害、など、個人化していく社会で生じてくる歪みや、魂の再構築なども扱うことも増えてきています。成熟化していく日本社会を出会った一人一人との接点から見つめていきます。グルグル回転し続けている葛藤の次へのシフト、身体的な状態改善や気づきで自分を取り戻していきましょう。

 

10シリーズ2度目、3度目という方もいます。

また別の目的をワンチームで突破していきましょう!

 

 

今年もよろしくお願いします。

 

ロルフィングの効果 まとめ

ロルフィングでよくクライアントから聞く身体的な効果まとめてみました。

あとは、その方がどんなライフスタイルや、体と心の状況で変わってきますね。

その人次第です。

 

 

 

 

慢性的な肩こりや腰痛の原因になる、姿勢の歪みや動き方の改善する。

姿勢、体の動き、ボディラインが美しくなる。パフォーマンスの質が変わる。

(深呼吸とは違う意味で)呼吸が深くなる。

過度な緊張が緩和され、リラックスしやすくなる。

筋膜が緩み、柔軟性を増す。

コリやハリが減り、疲れにくい、楽な体になる。

体の縦軸、横軸の感覚の感覚が付き、体のバランスが良くなる。

体の上下左右のバランスが良くなる。皮膚もつやハリみずみずしさが蘇る。

表情や仕草がやさしく穏やかに。

目鼻立ちがハッキリ、まっすぐになり、顔が整う。正中が出る。

若く見えるようになる。

姿勢が良くなる。体のメリハリがでる。

身長が伸びる。

五感の働きが良くなる。(特に視覚、触覚)

自分の体の癖や特徴に気が付くようになる。

「やり直しスイミング。3日間でスイマーに!」

 

少し昔話を書いてみたいと思います。

 

ちょっとしたことが人生の節目になる。今まで苦手としていたことが出来るようになる。コンプレックスが特技になる。 そんな経験はありませんか?

それが、次の自分を導いていくことさえあります。そんな事例をご紹介します。

 

 

 

僕は、昔から運動系は得意でしたが、走る系や、球技とかいわゆる陸系ばかり。

 

海系は、苦手でした。

苦手というか。。。

はっきり言うと、「泳げなかった!」のです、笑。

 

 

当時住んでいた東京郊外の家の近くにはスイミングスクールがあり、

  ある日、近所のスイミングスクールの掲示板にこんな告知が貼ってあることに気付きました。

 

 

 

「やり直しスイミング!3日間でスイマーに!」。

 

 

30代も半ば、今更、という思いもありました。

でもこの時に、まだ小さかった娘がスイミングスクールに通い出し、彼女がプールに飛び込む姿を見ていたら、この先、一緒に泳ぐ機会を想像し、泳げない自分はマズい!と、危機感を感じ、レッスンに参加することに決心しました。

 

 

レッスンへ行くと、ナント参加者は私一人でした。

「こんにちは!」とやってきたのは、キレキレ水着の美人インストラクター。

その姿にちょっと気負いしつつ、情けない気持ちを感じつつ、頭を切り返して準備運動に入りました。そしてプールサイドでのバタ足や水中ウォーキングで、体をならし、レッスンぱ始まりました。

 

 

「まず水の中で体をまっすぐにして下さい。」

これはいわゆる「けのび」です。

バタ足もなしで、ただ体をまっすぐにして浮かぶやつです。

 

あれ?このレッスンは泳ぎ方のレッスンではなかったのかな?

そんな疑問も湧きましたが、言われた通りやってみると、これが難しいのです。

今から思うと不思議ですが、当時の僕の体は、「けのび」すら出来ない体だったのです。

 

 

このケノビで体現するストリームラインを、色々な泳ぎ方のテクニックで泳ぐのが泳ぎであることを、この日生まれて始めて知ったのです。泳ぎ方ではなく、浮く感覚や、ストリームラインを泳ぐのが大事だったのです。

 

「体の力を抜いて」

「自分の中心を感じて」。

インストラクターに言われるままやってみるのですが、全然出来ません。情けない。

 

 

うまくやろう、こんな簡単なことも出来ない自分に苛立ちつつ、やっぱり水泳は不得意だな、と納得しようとしていました。

誰だって、不得意や苦手はある。俺の祖先は、陸上に上がって進化したラインの繋がりなんだと、自分を納得させて、いち早くこの場を去ることを考え始めている自分。美人インストラクターは、笑顔で続けます。

 

 

「もっと体の力を抜いて」「水に自分を投げ出すように」なんどもなんども、けのびを繰り返しました。

確かこの日は蹴伸びだけで終わった気がします。そしてようやく私の体は、ストリームラインらしきものを知覚し、

水の中を送られるようにまっすぐに進んでいくようになったのです。

 

 

私の体は水の中でまっすぐもできないし、体の力を抜くこともうまくできなかったのです。

私の体は自分の中心も感じられないことに愕然としつつ、でも今日できるようになってしまおう!

と気持ちを奮いたたせたのです。「プールで壁を蹴って体をまっすぐに伸ばす。そして体がまっすぐ進んでいく。」

こんな単純なことに深く感動を覚えたのでした。

 

 

このセンセーショナルな体感は、私を次の意識へと向かわせる出発点になったと思います。

数ヶ月通ううちには、水泳は苦手から得意に変わり、そして自分のストリームライン感じて泳げるようになりました。

この体がまっすぐの心地よさへの気づきは、体感として定着し、その後の私の体再発見の旅のベクトルの一つとなっていきました。体の体験というのは、頭の納得を凌駕する体現という感覚になり、

その後の人生を大きく左右する出来事になっていきました。

 

このスイミング教室のあと、僕の人生は動き始めます。

不得意なことを得意にすることは、次の新しい自分が築かれることを、身を以て経験したのです。

 

 

セッションで、始めて歩く歩きに、そしてまっすぐ立っている感覚に、感動する人も多いですが、

驚きのその顔に、僕は始めてストリームラインを感じた自分を重ね合わせて眺めています。

そのまっすぐな姿勢にラインが通っているとロルフィングでは呼んでいます。

ストリームライン、ライン、場所は違うだけで、同じようなものかも知れません。

 

 

その時感じたストリームラインの延長線上を僕は今も泳いでいる、歩いているようにも思えます。

ラインのある姿勢で、「自分に戻るような何か、或いは自分になるような何か」を探している人、

或いはやり直したい人、歓迎します。

 

一番身近な自然。

一番身近な自然ってどこだと思いますか?東京に住んでるから自然はない、とか。観葉植物のスパティフィラムだとか、いろいろだと思います。

 

山でも、海でも、森でも、どこでもいい、自然の中にいると、リラックスできますね。そして気持ちいい。何でだろう?って考えても本当のところ分かりません。フィトンチッドとか、どこかに出かける天地効果とか説明は色々あるけれど、とにかく気持ちよくて、リラックスできることには違いありません。

 

 

一番身近な自然は何かというと、それは我々の体ですね。体が一番身近な自然ですね。体はいろいろなことを感じ取れるメディアでもありますね。体を動かしたり、体の知覚が蘇ったりすることは、気持ち良くて、気持ちが楽になってくるものです。自分の体の自然な状態へ向けた冒険の旅。それがロルフィングかもしれません。

 

 

体を自然に戻す。作り上げた自分の体の動きを離れて、一度自然な自分の体を感じてみる。自然な呼吸、自然なグランディングを感じてみる。体の癖や歪みを作っている前の状態に戻る。そして今いる自分自身に戻る。きっと貴重な経験になると思います。

 

自然志向の皆々様、自分の一番身近な自然である自分の体と出会ってみませんか?

世界観が変わるかもしれませんよ。

 

 

 

フライトオブイーグル

最近、クライアントでヨガの先生が続いてましたので、何度か掲載したフライトオブイーグル、再掲してみます。

 

ロルフィングのムーブメント(動きのトレーニングのようなものです。)で、ヨガから影響を受けているものもあります。このフライトオブイーグルは、ヨガの太陽礼拝からインスパイアされたものだと思います。

 

動きのムーブメントやトレーニングは、ちゃんとやれば、すごく効果あるのですが、その動きをやることよりも、どこをどう意識してやるのかの部分が、また正しく意識できているかの確認しながらやるのが、ちょっと難しいですね。10シリーズだと後半のセッションで、ムーブメント、トレーニングを入れながら、セッションを進めていきます。

 

 

普通の人がやると結構ハードで難しいです。ヨガをやっている方にはなかなか楽しく行えるムーブメントだと思いますのでどうぞお試しください。ロルフィングのインスパイアで、ヨガライフを充実させていきたい人は、この太陽礼拝、あるいは、このフライトオブイーグルのムーブメントを取ると、楽しく、刺激多いセッションになると思います。試しに受けて見る場合、希望して貰えれば、こうしたムーブメントのセッションも可能です。体をメンテナンスするのに、どんな運動がいいのか、どんなヨガを選んだらいいのか。よく聞かれる質問ですね。僕自身、身体技法は色々取り組んで来たし、ヨガ歴もそろそろ20年になりますので、自分にあった運動や身体技法のアドバイスも差し上げています。

 

ブログを書く時にカタカタはなるべく使わないようにしています。が、やはり日本語にはないニュアンスは、そのまま使う方がいいように思います。インスパイアというのは日本語になっているか、分かりませんので、説明しておきます。「インスパイアされる」は、芸術分野において、尊敬する作家や作品に触発され、同じテーマに基づいて作品を創作すること。だということです。僕の好きな言葉の1つですね。

 

 

 

興味がある方、ちょっと見てみてください。

Forest Bathing

https://www.outsideonline.com/1870381/take-two-hours-pine-forest-and-call-me-morning

 

 

 

アメリカのアウトドアマガジンの森林浴に関する記事がありました。英語でForest Bathingと言われると違うもののように感じますね。そして「フォレスト・バシング」カタカナにして見るとこれまたアメリカからやってきた新しいライフスタイル提案のように感じます。

 

森林浴というのは、日本では普通に行ってきたことですね。こうして同じことの再定義化というのは、アメリカ人は得意ですね、笑。

 

普段自分が日常にしていることでも、外の目を持って表現させると目新しく感じること。これは日常生活でも本当にあることだと思います。新しい言葉を得ると、その行為行動がリフレッシュして、生き生きと、蘇ってくる。そんなことは多々ありますね。

 

自分のことを他人に伝えて見る。そして他人の視点から、そのことを、表現して貰うと、別の価値が現れてくるのです。自己評価がヒックくて、自分のことに自信がない人などは、たまには色々な人と会話するといいと思います。新しい自分が見えてきたりしますよ。

 

いつも一緒にいる人や価値観が同じ人だけでなく、別の業種の人や、普段全く知り合わないような人と会話をして見るといいと思います。そこには自分が気がついてない自分の価値に気がつくことができます。自分を表現すること。自分の思っていることを伝えること。コミュニケーションの醍醐味は、こうした所にもあります。

 

 

少し話がそれましたが、遠くに行こうとしなくても、大それたリラクゼーションの為の高価な旅行にでなくても、日常的に森林浴に出かけることは、心身のニュートラルに大いに有効です。最近知り合った人に、森林浴へ行こうと声かけて見てはいかがですか?

例えば、月に一度、二時間程度の森林浴でも随分とストレス改善効果あるということですのでコンクリートジャングルで生きていて、最近ストレス多いなと感じられる方、身近な自然に出かけてはいかがでしょうか。

 

 

 

セッションでもたまに使う、十和田湖畔、宇樽部付近の旧道沿いのブナ話、野鳥の多い森林っぽい音です。

時は心の傷を癒さない

時は心の傷を癒さない。日頃から思っていたのですが、Forbesの記事で同じ見解を見つけましたので、紹介します。

 

「時間は心の傷を癒さない」、米研究で明らかに

https://forbesjapan.com/articles/detail/11633/1/1/1

 

 

これは日本の精神分析医、神田橋條治さんの本の中でも、同じ様な話が出てきます。

 

「心には自然治癒力はない」と、彼は言っています。

 

 

強弱はありますが、心に生じた傷は、傷と認識し、時間ができた時に丁寧に対処した方がいいということですね。心というのは時間を超越しているからだと思います。傷は時間の経過と共に治りにくくなり、そして、我々の心は、傷つかない様に、防衛や代償を始めて行きます。心理学用語を使っていますが、実は身体にも同じような仕組みがあります。

 

 

時間を越えて存在する私たち。個人という有限な綴じ切りな時間を最大限に使おうとする私たち。生きていく私の心とからだ。

なかなか難しいテーマではありますが、そんな心と体の間の違和感や葛藤、時に痛みや後遺症に対しても、医学とは少し違う視点からアプローチをしています。

 

医学のような手術や特効薬はなくて、対応は、ゆっくりと、少しづつ、が基本です。

ホリスティックな考え方です。

 

僕は、身体統合を目指す10シリーズや、アドバンスシリーズの他に、

アウェアネスコースという15回のコースと、

少しツールを増やしたリボーンコースという2種類の、心と体のためのプログラムを用意しています。

 

 

 

 

愛はスローにちょっとずつ。

はい、そんな感じです。

癒す心、治る力

1998年に出版されたベストセラーです。この本も僕に影響を与えています。なんと驚くべきことに、うちに初版がありました。当時から興味があったんですね。アーユルベーダに興味を持ったのもこの頃だった気がします。

 

この本の中でも、ボディワークとしてロルフィングも推奨されています。その後、起業、ビジネスの世界に没頭していったので、かなり時間差がありますが、現在こうしてロルファーになっている自分を考えてみると、全てが「今」に繋がっているのなと思います。不思議です。

かなり広い視点から、健康について色々な方法、健康に関する考え方が書かれています。

 

 

 

人には自ら治る力がそなわっている。その治癒力を活性化させることで、絶望的な病から奇跡的に生還した人は少なくない。現代医学から、自然生薬、シャーマニズムまで、人が治るメカニズムを究めたワイル博士が、自らの臨床体験をもとに、実際の治癒例と処方を具体的にわかりやすく記し、世界的ベストセラーとなった医学の革命書。


文庫版になってます。

Another sky

アデレード。20代前半に半年住んだ街です。

楽しかった記憶が沢山詰まっています。そこにはまた別の空が広がっていました。my another sky  ^^;

 

 

最近はどんなだろうかと、ガイドブックを開くと、変わらぬ姿をのぞかせます。

 

南オーストラリア州の州都 アデレードは人口110万人を抱えるオーストラリア第5の都市。近代的なオフィスビルとクラッシック様式の古い建物が見事に調和する美しいこの街は、「世界で最も住みやすい都市」の一つにも挙げられています。また、豊かな自然に囲まれたアデレードは、数々のフェスティバル、芸術、スポーツ、ワイン、そして海も山も近く、自然と調和したスローなライフスタイルの街として知られています。

 

とベーシック情報が書いてありました。

なかなか良さげでしょう?

 

 

ワーキングホリデーという制度が出来てすぐの頃です。これ楽しそう!と直感的に思い、飛び込みました。熟考せずにやってみるというのが、僕の人生の前半のコンセプトですね。やってみないと分からないものは、とりあえず体験って感じです。

 

 

さてあの頃は、まだワーキングホリデーに関する日本語の情報もない頃です。更にインターネットもない頃です。こう書くとビックリする人も多いかもしれませんが、90年代半ばまでインターネットはそれほど一般的ではなかったのです。もちろんスマホもない頃です。苦労して情報を集め、苦労してアプリケーションフォームを書いたのを覚えています。

 

 

何故その街に行ったのか、今となっては分からないけど、結果的にはすごく良い選択でした。その後のライフスタイルの元型みたいなものが、あの頃作られた気がします。アデレードにいた頃に、考えていた夢。思い描いていた自分。その記憶がその後の自分のある部分を支えていて、現在に至る自分らしさに繋がって来ているそんな気もしています。

 

 

時間差はあるけれどその後の人生のどこかで、現実化して来ている気がします。あの頃見ていたanother sky。どんな色だったか。

 

また訪れてみたくなってきました。

 

時に挑戦を!

こんにちは。

 

 

一般に年齢と共に安定志向になっていくものです。

最近の日本人は内向き志向と言われます。挑戦するようなことは、若い人でも少なくなってきているよう思います。理由はいろいろ考えられますが、日本人の平均年齢もいつのまにか49歳まで上がったことも関係しているかもしれません。平均年齢は1970年に30代に入り、2000年位に40代に入りました。50代に入る目前まで来ました。

 

平均が50近くまで上がると、考え方や普通感覚も、安定が望まれるようになり、社会の空気感も少し変わってくるかも知れません。そして空気感を読む力が大きい日本社会は、成熟国家となっていくのでしょうかね。視点を変えれば、これからどの国も成熟していくわけですから、新しい社会運営のスタイルを提示出来ることでもありますね。国としての歴史が長く、未来まで内在している日本の、日本人の心と体の今は、一体どこにあるのでしょうかね。

 

 

無意識に、ガムシャラに様々なものを蓄積してきた日本には色々なモノがあります。色々な繋がりが遺産として引き継がれています。それは社会だけでなく、多分個々人も同じような感じだと思います。個人的にも、気づきがとても大切なことになってきていると思います。

 

世の中には気づきの機会は、沢山あります。是非足を運んで見てください。気づきが起こらない方は、今までしてなかったものことと繋がりを持ってはいかがでしょう。気づきには、目で見える繋がりと、そして目で見えない繋がりとありますから、そして情報メディアに載らない体感の気づきもあります。

新しいものとの出会いは新しい視点が生まれます。安定社会だからこそ、個人化時代だからこそ、時に挑戦を。

 

ロルフィングは、身体の安定、安心出来る体に再構築していくものですが、動的に安定していくことを体で感じてもらいながら進めていきます。なんとなく感じている閉塞感の打破には、ボディワークは、かなり有効なものだと思いますね。これも1つの個人的な挑戦だと思います。

      

      

世の中には色々な挑戦がありますね。

一生に一度、受ける。

ロルフィング10シリーズは、一生に一度受ければいい。そういうとビックリする方もいます。

 

体が全部で1つであるという身体的な経験をすることには、大きな意味があると思います。統合するという経験は、体の状態や存在の在り方、全体を感じる感じ方として、またその後の人生にも大きな違いとなるでしょう。

 

もちろん中には、10シリーズで、2回、3回受ける方もいらっしゃいます。その場合、セッションテーマが少し変わってきます。それは年代もあるし、身体生活の状況によっても、今の立ち位置、意識によっても違います。

 

 

 

何もしない贅沢

「何もしない贅沢―自分だけの時間を持つシンプルな方法」。

 

 

この本は、ロルファーになった頃、10シリーズを終えたお客さまにお配りしていた本です。この本を手渡しし、シリーズでの、アウェアネス(気づき)についてダイアローグ(対話)をしていました。

 

お客様のとダイアローグ。

ロルフィングという良く分からないプログラムを、その人の言葉で言語化して貰う、フィードバックの中に、自分のセッションの個性を見出そうとしていました。セッションの自分の個性がなんとなく分かってきたところで配るのを辞めましたが、多分50冊打つほど配ったと思います。

 

 

さて、この本は「The Art of Doing Nothing」 というのが英語での原題です。あくせくと毎日をおくっていると生きることの幸せを見失いかけていることに気がついてくださいという問いかけのような本です。自分を取り戻すため、ゆったりと過ごすためのアイデアが美しい写真とともに紹介されています。ちょうど今のように、コロナで少し時間的な余裕が出来ている時期には、とてもいい本だと思います。

 

 

昨今の座禅やマインドフル瞑想の流行りを見るまでもなく、何もしないことや、何も考えないこと。ぼーっとすること、がなかなかできなくなってしまった都市生活があって、なんなんだろうって思ってきました。情報が多くなり、そして更に情報を手にしようとして常時スマホでSNSに興じているのって、それって仕事だけで疲れている視聴覚系に対して更に刺激し過ぎている意識って、ちょっとバランスよくない、存在としてニュートラルじゃないのかなとちょっと思うボディワーカーです。もっと体に、もっと体を、気にして、戯れて頂きたいと思います。体の声を聞くってやっっぱり大事なことなんだと思います。

  

自分だけの時間を持つシンプルな方法

この中で紹介していることは、ちょっと紹介すると、行き先に最短距離でなく回り道をすること。(ちょっと無駄なことをしてみること)。上手な呼吸について。瞑想への誘い。楽に過ごすひとときについて。一人で過ごすリラックスできることや発想の転換法。昼寝の勧め、などなど。気づきのヒントが色々ある本です。

 

仕事環境、生活環境でのデジタル環境が増大し、よりストレスフルな社会になった現代人に必要な人間らしさを取り戻す、リセットするためのアイデアが示されています。自分だけの時間もデジタルに過ごしていると、自分では気がつかない間に、自分の知らない自分に変容していることだってありかねないと思います。さてあなたはどんなリセット方、コーピング(自分のストレスに対して行う意図的な対処)方法をお持ちですか。

 

タイトルだけ見ると、ちょっと怠け者で、寝てしまいそうな気もしますが、あくせく働く都市生活を送る日本人にとっては、本当に大切だと思うことが取り上げられています。(2020年現在、ちょっと時代が変わってきたので、少し内容を一新したい気がします。しばらくサイト内コンテンツで扱ってみようか。リセットやリラクゼーションも大事ですが、少し先を見据えたメインテナンス的な発想を入れさせていただいて、自分のニュートラルへシフトしていく、自分自身になっていく、という要素を加えたいですね。)

 

The Art of Doing Nothing

さて最後に。このartという言葉は、英語だと日本語のアートとは少し違う使われ方をします。日本語でアートというと、どうも特定のアート作品制作者を指すことやアーチストというと特定の職業のような印象も受けますが、元々の英語の意味ではもう少し広く、生活の中に、仕事の中に、人生の中のちょっとした工夫やワザみたいな意味で使います。生活にも仕事にももっとたくさんart発想があっていいと思います。ちょっとしたやり方、工夫を凝らしていく、そんな「技法」、artなこころをひとりひとりが持っていけるといいなと思います。

 

 

日常生活や仕事に行き詰まりを感じた時、考えて解決するやり方で現実がうまくいかなくなった時、それは自分を取り戻したいという無意識からのメッセージだと思います。考える中ではなかなか出口が見つからなければ、一度自分の体に聞いてみては如何でしょうか。